1日に必要な摂取エネルギー量を計算する方法を前回は紹介しましたが、その摂取エネルギー量よりも多く食べているのか、それとも同じくらいなのかを知ることが次の段階となります。例えば、1日に1900kcalの摂取がふさわしいという計算になったときに、これまでの自分の食事量が1900kcalならば、これを基本にして減量を目指すなら食事量を減らすか、運動量を増やすことになります。
メディカルダイエットとしては、食事による摂取エネルギー量を減らすのではなくて、運動量を増やすことをすすめています。運動量が増えれば、それだけ体内で発生するエネルギーが増えます。このエネルギーを使って、健康の維持と増進に活かしてほしいとの考えです。食べる量を減らしたのでは、エネルギー代謝に必要なビタミン、ミネラル、代謝促進成分が減ることになって、健康のために必要なエネルギーが不足することになります。
そこで自分が食べている量が、どれくらいのエネルギー量になっているのかを知る必要があり、100kcalの食品の量を把握することになります。ご飯は普通茶碗の軽く1杯(約150g)が200kcalに相当します。パンは5枚切り(関西の厚めの食パン)の1枚が約200kcalとなります。6枚切りだと計算しにくいかもしれませんが、1斤(約600g)が1000kcalなので、6枚切り1枚は約167kcalとなり、バターやジャムを塗ると約200kcalとの計算になります。
麺類は1玉が約300kcalなので、3分の2で約200kcalですが、ついつい1玉を食べがちで、摂取エネルギー量が多くなりがちです。
肉も魚も1切れ(牛肉や豚肉は24〜26g)が100kcal、牛乳はグラス1杯が100kcal、卵は中サイズが100kcalと計算しています。詳細の計算シートはメディカルダイエット講習で教えています。今後はダイエットデザイナーの講習をする中でも伝えていきますが、自分の食べている量を100kcal単位で積み重ねていくと、1日に必要な摂取エネルギー量との差を確認することができるというわけです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)