ダイエットに成功して体重も体脂肪も大きく減った人が、体重が増えると「リバウンドした」ということを言います。リバウンドは(rebound)は跳ね返りを意味する言葉です。リバウンドを経験したという人は多くて、ダイエットをするよりもリバウンドを防ぐほうが大変という人が少なくありません。リバウンドをしたと言う人は「元に戻った」ということも口にします。しかし、本当に元に戻っているのか、というのが、ここで伝えたいことです。
「元」というのは体重が多かったときのことを示しているわけですが、子供のときからずっと太っていて、それが今も続いているとしたら、それは元です。ダイエットを始めようと決意したときよりも体重や体脂肪が増えた状態は元ではなくて、太ってはいなかったときが元のはずです。だから、元に戻ったという表現は正しくないという認識です。
しかし、リバウンドしたということを訴えてくる人の多くは、元の状態ではないとしても、体重がダイエットを始めたときに戻った、ダイエットを始めたときよりも太ったという場合がほとんどです。ダイエットをするときに運動をして脂肪を燃焼させることよりも、食べる量を減らしてやせた人は、脂肪だけでなく筋肉も落ちているものです。この状態で太ったとすると増えたのはほとんどが脂肪です。
そのために体脂肪率が高くなっています。体脂肪を燃焼させるのは主に筋肉です。筋肉が減って脂肪が増えたら、燃焼効率がよくない状態になっているわけで、リバウンドした結果として、ダイエット効果が出にくい身体になってしまったわけです。だから、ダイエットをするときには筋肉を減らさないように、筋肉を刺激する運動を必ず入れてほしいのです。そうしないと、リバウンドを繰り返すようになって、だんだんと太りやすく、やせにくい状態になっていきます。