身体が冷えるときには体温を高めないといけないので、多くのエネルギーが作り出されます。1日に使われる基礎代謝量は全体の消費エネルギー量の約70%となっています。このうちの約70%が体温を維持するために使われているので、全エネルギー量の半分が体熱を高めるために使われていることになります。
温暖な国の摂取エネルギー量は1500kcalほど、寒冷な国の摂取エネルギー量は3000kcalほどとされています。これは、その地域で生まれ育った人の場合の話で、日本の猛暑のときと雪が降っているときで日本人の必要とするエネルギー量が2倍も異なるということではありません。
寒いときにはエネルギー消費が進んで、やせそうなものですが、暖房が効いている環境で、外でも厚着となると身体が冷える時間が少なくなっています。しかも、冬はエネルギー消費が激しいことから、エネルギー消費を抑えて、体脂肪を蓄積させるように身体は働いています。体脂肪を増やしてから、それを使おうという仕組みであるので、身体が冷えないような生活をすると冬は太るということです。ましてや冬にはクリスマス、忘年会、正月、新年会と太りやすい機会が続くので、より太らないように心がける必要があります。