夕食から就寝までは案外と時間があるので、テレビを見る機会も多くなりますが、その期間を運動に充てて、よりダイエットを進めるにはスローステップ運動が有効になります。ステップ運動は階段の1段分か、それよりも低い段を昇り降りするもので、高さの移動がある分だけ、その場での足踏みよりもエクササイズ効果が得られやすくなっています。
エクササイズは英語で運動、訓練、練習を意味しますが、主には肉体の能力の維持・増進、健康の向上を目的とした運動を指します。筋肉トレーニング、フィットネストレーニング、ジョギング、ウォーキング、スイミングなども含まれます。運動効果としてはエアロビック・エクササイズ(有酸素運動)とアネロビック・エクササイズ(無酸素運動)に分けられます。
スローステップ運動は、ゆっくりとステップ運動をするもので、勢いをつけて行わないために、筋肉が緊張して、負担も大きくなるので、ゆっくりと行った割には脂肪が燃焼しやすくなります。スクワット運動に比べると筋肉の負荷が弱く、成長ホルモンは出にくいものの、先に屈伸運動を10回ほど行って筋肉を刺激してからスローステップ運動を行うと筋肉が緊張していることから筋肉の中に流れ込む酸素量が多くなり、有酸素運動の効果が高まりやすくなります。
普通のウォーキングは10分ほど歩かないと脂肪が燃焼しにくいのですが、スローステップ運動は5分ほどから脂肪が燃焼するようになります。運動の時間が長く取れない人にとっては5分も燃焼の時間が延びるのはありがたいことです。スローステップはリズミカルに行ってこそエクササイズの効果が出るので、テンポのよい曲に合わせて、10分ほど続けるようにします。
市販のステップ台は10cm、20cm、30cmなどの高さがありますが、通常の階段の段差は20cmほどです。これ以上の高さは負担が大きいので、まずは10cmから始めます。段差を昇るときには、それほど負荷はかからないのですが、着地するときには体重の2倍ほどの衝撃が足首や膝にかかります。ゆっくりと昇り降りすると衝撃が弱まり、踏み込むときに筋肉が鍛えられます。