196 色で考える食べるべき食品

食品のバランスを、食卓にのぼる料理を色で考える方法があります。肉類が多い食事では茶色が多くなりがちです。これに緑色の野菜を加えて、さらに野菜も赤(ピーマン、トマト)、黄(ピーマン、とうもろこし)、紫(なす)、白(ねぎ)を加えます。同じ茶色であっても大豆や味噌、きのこを加えます。黒(海藻、ごま)も加えると、さらにバランスがよくなります。白はご飯だけというのではなく、牛乳やヨーグルトを加えることも考えます。
さらにデザートにフルーツ(果物)を加えると、色鮮やかな食卓になります。色鮮やかな野菜は紫外線を浴びることによって抗酸化成分(ポリフェノールなど)が蓄えられています。フルーツの多くは赤道近くの特に紫外線が強い地域が原産地であることから抗酸化成分が豊富に含まれています。色によって抗酸化成分の違いがあることから、同じ野菜、果物、魚であっても色の種類を増やすことで多くの成分を得て、より健康で美しくなれる「彩食健美」を目指すことができるようになります。
野菜の場合は、紫外線を多く浴びたからといって色が濃くなることは少ないものの、トマトのリコピン、にんじんやかぼちゃのβ−カロテン、大豆のイソフラボン、ごまのセサミン、ナスのアントシアニンなどがあります。抗酸化成分の種類の知識がなくても、色鮮やかなものを並べる、できるだけ多くの色の野菜を食卓に並べるということを心がけるだけでも健康づくりに役立つということです。