クエン酸

柑橘類や酢に含まれる酸味成分です。糖質や脂質をエネルギー化する細胞のミトコンドリア内のTCA回路(クエン酸回路)はクエン酸から酸の変化が始まることからTCA回路の働きを盛んにし、生体エネルギーのATP(アデノシン三リン酸)を生成するとともに、疲労物質の乳酸の蓄積防止の作用があります。クエン酸には体内に取り込まれた鉄やマグネシウムなどのミネラルを吸収しやすくする作用があり、血流の促進、血管病の予防、免疫力の強化などの研究が進められています。食品では、レモン、ライム、グレープフルーツ、梅干し、梅肉のほか、黒酢などの各種の酢に多く含まれます。