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日々修行226 「8020運動」からの学び

1989年(平成元年)に当時の厚生省(2001年から厚生労働省)と日本歯科医師会によって8020(はちまるにいまる)運動が提唱されました。 「生涯にわたって自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」との願いを込めて、「80歳になっても20本以上、自分の歯を保とう」と数値目標を掲げた運動が始まりました。 「80」という数字は、当時の平均寿命(平成元年簡易生命表)は男性が75.9歳、女性が8


学習特性サポート18 幼児期の蓄えの上に始まる読み書き学習

文字を書くことは幼児期の子どもにとっては、憧れといえます。文字を書くことで、おにいさん、おねえさんになっていく感覚で捉えられています。 幼児期に身につけた会話の力や手指の動作を土台として、教育として教えられるまでもなく、ひらがなの読み方、書き方を覚えていくものです。子どもとの会話や手指を使う遊びなどは、小学校に上がってからの読み書きの基本となります。 自然に覚えるものだと言われているも


食事摂取基準23 食品成分表の利用1

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、身体状況調査を説明しています。その中から食品成分表の利用を紹介します。 〔食品成分表の利用〕 食事調査によってエネルギーと栄養素の摂取量を推定したり、献立からエネルギーと栄養素の給与量を推定したりする際には、食品成分表を用いて栄養計算を行います。 現在、我が国の唯一の公的な食品成分表は「日本食品標準成分表2020年版」(八訂)ですが、栄養


4月12日の記念日

「パンの記念日」パン食普及協議会が日本で初めてパンのようなものが焼かれた1842年4月12日にちなんで制定。 「子どもを紫外線から守る日」ルバンシュとピーカブー(石川県能美市)が良い(4)皮膚(12)の語呂合わせで制定。 「徳島県にんじんの日」徳島県にんじん振興協議会が、よ(4)い(1)に(2)んじんの語呂合わせで制定。 毎月12日:「パンの日」(パン食普及協議会)、「育児の日」


学びの伴歩7 講習内容とのギャップ

岡山自主夜間中学校の特別授業で栄養学の講習を始めて、2回目にして「考えていることを話してよいのか」との疑問と不安が浮かび上がってきました。それも話をさせてもらっている途中で浮かんできたので、断定的な話ができずに終わってしまいました。 栄養摂取の基本は、多くの種類の食品から必要な栄養素を摂ることで、さまざまな食品を食べることは難しいところがあります。 自主夜間中学校の生徒は、さまざまな事


日々修行225 噛む回数が大きく減っている

噛むという習慣が健康によいことは昔から知られていました。江戸時代の儒学者である貝原益軒は『日本歳時記』で、「人は歯をもって命とする故に、歯といふ文字をよわい(齢)ともよむ也」と書いています。 これは、齢という文字に歯が入っているのは人が健康を保って命をつなぐために噛むことが大事である、ということを示しているわけです。 現代人は早食いだ、とよく言われます。過去の食事に比べて食物繊維が多く


そこが知りたい54 カビとゴキブリの関係

「風が吹けば桶屋が儲かる」の伝ではないのですが、「カビが生えるとゴキブリが出没する」ということが衛生の世界では言われています。 カビもゴキブリも大量発生(ではなくて場合によっては少数でも)すると、こんなに迷惑なことはありません。 両方が発生したときに、どちらの解決を優先させるかというと、直接的な被害を与えるゴキブリをあげる人が多いかと思います。しかし、衛生業界では“元を断つ”という考えから


発達栄養学37 感覚過敏の五感の特性

発達障害に特徴的な感覚過敏によって食べられないものがあるのは、味覚過敏だけではありません。 視覚にも敏感で、揚げ物、炒め物、煮物、焼き物などの茶色の料理が嫌という子どもがいれば、鮮やかな色が落ち着かない、気持ち悪いということを言う子どももいます。 また、嗅覚にも敏感で、苦手な料理の匂いがするだけで気持ちが悪くなるので、単品しか食べられない、他の人と一緒に食べられないという例があります。


4月11日の記念日

「しっかりいい朝食の日」カルビーが、し(4)っかりいい(11)朝食の語呂合わせで制定。 「ガッツポーズの日」1974年4月11日にガッツ石松がボクシングWBC世界ライト級タイトルマッチでKO勝利したときのポーズからガッツポーズと名付けられ、スポーツ紙などが制定。 毎月11日:「果物の日」(全国柑橘宣伝協議会、落葉果実宣伝協議会)、「めんの日」(全国製麺協同組合連合会)、「ダブルソフトの


日々修行224 よいものを味わうために

「金さえあれば、よいものを味わうことができる」ということを平気で話す人がいるのは、何もバブル経済社会に限ったことではなくて、今も同じようなことが続いています。 ただ高級食材を使って、シェフが調理をした高価格の料理を食べれば、それが“よいもの”となるわけではありません。 料理そのものがおいしいのは、おいしく食べるための第一段階で、よく噛んで食べないと料理本来の味を引き出すことはできなくな