ウォーキングの歩数とステッパーの1回の違い

ウォーキングの効果を示す指標となるのは歩数です。1万歩の歩行というと、右足を踏み出して1歩目、続いて逆の足を踏み出して2歩目と数えます。これは普通の感覚ですが、トレーニングマシンのステッパーは、どれをもって1回とするかが定まっていません。ステッパーも“歩”で回数が示されていたらわかりやすいのですが、“回”とされているとカウントがしにくくなります。右足で右側のペダルを踏み込むのが1回なのか、右足で踏み込んで、次に左足で踏み込んで、これで1回と数えるのかが明らかにされていないと、ステッパーの目標回数は左右の踏み込みの回数なのか、右と左でワンセットにして左右の足を使ったことが1回なのかがわからなくなります。
この数え方の基本がわかないということでは、例としてあげられるものの“貫”(かん)があります。貫というのは握り寿司を数えるときに使われるカウント方式で、寿司屋ではネタを注文したときに2個がセットで提供されます。一般的な寿司屋だけでなく、回転寿司店でも皿の上に2個が乗っているのが基本となります。この2個セットで出されるのは“1貫”なのか、それとも“2貫”なのか、迷う人も多いかと思います。
1貫というのは「ペアでワンセット」という数え方で、他のものでたとえると靴や靴下の1足は左右でワンセットということになります。左右がワンセットのものは、セットとして数えるのが基本となります。たらこの1腹は左右のセットで数えられます。2個セットの片方の場合は1足、1腹とは呼ばずに片方だけとなります。これはわかりやすいことではあるのですが、寿司の数え方で使われる貫となると、専門家でも勘違い、間違いが起こっています。「1貫」と注文したときに、1個で出てくるのか、2個で出てくるのか店によって違うことがあります。ランチで「10貫セット」と書かれていて、20個が出てくるのかと思ったら、「10個だったのでガッカリした」という声もよく聞かれます。
足腰の健康のため、運動不足の解消のためのステッパー運動をするときには、数多く踏み込んだほうがよいので、1貫は2個というのを採用して、左右の踏み込みで1回としてすすめたいものです。