エネルギー代謝26 エネルギー代謝と副交感神経の関係2

全身の細胞の中で作り出されるエネルギーは、細胞にあるミトコンドリアで作り出されています。前回は自律神経が消化、吸収、蠕動運動、排泄までコントロールしているという話を書きましたが、吸収されたあとには、血液中に入った栄養素が全身の血管を巡り、内臓や器官などで使われています。この循環のためにも、内臓などで使われる代謝のためにも自律神経が関わっています。
内臓や器官の働きが高まるというと、自律神経で興奮作用がある交感神経の働きが盛んになったほうがよいように思われることがあるのですが、交感神経には血管を収縮させる作用があり、収縮すると血流量が減るために、これを回復させようとして血圧が上昇します。交感神経によって血管が収縮すると全身の細胞に送られる血液量が減って、そのために細胞を働かせるために必要な酸素や栄養素が不足することになります。
そこで交感神経の働きを抑えるために、抑制系の副交感神経の働きを高めることが重要になります。副交感神経の働きが盛んになると、血管が緩んで、血流がよくなり、細胞に運ばれる酸素と栄養素の量が増えます。細胞でエネルギー代謝を起こすためにはエネルギー源(ブドウ糖、脂肪酸)が必要で、代謝を補助するビタミンとミネラル、そして酸素が必要になります。エネルギー代謝のためには、副交感神経の働きをよくすることが重要になるということです。
細胞の中では作り出されたエネルギーは、細胞での生化学反応を起こして、それぞれの細胞本来の働きが起こります。細胞の働きの中には、代謝によって発生した代謝物を排出する働きもあります。排泄というと、大腸の働きが注目されがちですが、実際には細胞の中から始まっているということです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)