サプリ概論226 難消化デキストリンの摂取タイミング

健康食品は、機能性表示食品であっても特定保健用食品であっても、摂取タイミングを表示することはできません。食前、食中、食後といった摂取タイミングが許されているのは医薬品だけです。とはいっても、配合されている成分の特徴を考えれば、いつ摂るべきかが簡単にわかるものもあります。その一つが難消化デキストリンです。

難消化デキストリンは粘度が高く、中性脂肪やブドウ糖を吸着して、吸収されにくくすることで中性脂肪値や血糖値の上昇を抑えてくれる作用があります。ということは、食事のタイミングで摂ればよいことになります。中性脂肪値や血糖値が高い人が、食事をしていない空腹時に摂っても効果がないわけです。

難消化デキストリンは優れた機能性がある反面、難点もあります。それは一緒に摂った成分を吸着して吸収させない、もしくは吸収量を減らしてしまうことです。健康食品は、医薬品的なイメージもあって、食後に摂る人が多くなっています。難消化デキストリンを摂って、そのときに他の健康食品を摂ると、健康食品の有効な成分が充分に吸収されなくなり、期待する効果が得られないことにもなるわけです。

その成分が水溶性であれば、いつ摂っても吸収されるので、食事のタイミングを外せばよいことになります。脂溶性であると胃の中に脂肪が含まれている時間帯、つまり食事の後に摂らないと吸収されなくなります。素通りの状態では、もったいないことになります。その脂溶性の成分はビタミンではビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKです。

強い抗酸化作用とエネルギー代謝の補助成分として有名なコエンザイムQ10も脂溶性成分です。これらの脂溶性成分は、難消化デキストリンを摂るときではない食事のタイミングで摂るようにしなければならないということです。