身体年齢35 血液脳関門の機能低下

脳細胞に必要がないものを通過させない血液脳関門があるおかげで、脳には有害物質が入らない仕組みになっているといっても、この機能が低下することがあります。機能の低下というと加齢による老化が考えられるところですが、加齢だけでなく、脳に大きな負荷がかかった状態では血液脳関門の機能が低下します。

それは“継続的な強いストレス”です。ストレスというと精神的なものとイメージされがちですが、身体にかかる外的な影響(温度、湿度、紫外線、電磁波など)も本人が気づくかどうかは別にしてストレスとなっています。

さらに気づきにくいのが有害物質(有害ミネラル、農薬、食品添加物、薬剤、化学物質など)による影響で、知らないうちに身体に影響を与えるだけでなく、脳の機能にも影響を与えることになります。

有害物質によって身体に強いストレスがかかり続けていると、血液脳関門の機能が低下して有害物質が通過するようになり、ますます強いストレスがかかっていくという悪循環に陥ってしまうのです。

血液脳関門は、脳に通じる血管に備わっているバリア機能ですが、すべてにバリアが張られているわけではありません。脳から全身に作用する成分が分泌する部分には血液脳関門がないか少ない状態になっています。

血液脳関門がないのはホルモンが通過する部分です。ストレスがかかると、これに対応するためにホルモンが多く分泌されるようになります。ホルモンが多く分泌してほしいような状況は血液脳関門が機能しにくくなり、有害物質が入り込んで、ますますストレスがかかって脳全体の血液脳関門の機能が低下していくことが懸念されているのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕