サプリ概論73 ビタミンの摂取量2

ビタミンAは脂溶性ビタミンですが、体内の脂肪に溶けて保持される性質があるため、過剰症が起こる可能性があります。これらの量については「日本人の食事摂取基準」(2020年版)に掲載されています。
ビタミンAの1日の推奨量は女性の場合は、男性に比べて少ない傾向がありますが、許容上限量については年齢によって差はあるものの男性と大きくは変わっていません。
〔女性:ビタミンA推奨量〕
1〜2歳:350μgRAE、3〜5歳:500μgRAE、6〜7歳:400μgRAE、8〜9歳:500μgRAE、10〜11歳:600μgRAE、12〜14歳:700μgRAE、15〜17歳:650μgRAE、18〜29歳:650μgRAE、30〜49歳:700μgRAE、50〜64歳:700μgRAE、65〜74歳:700μgRAE、75歳以上:650μgRAE。
〔女性:ビタミンA許容上限量〕
1〜2歳:600μgRAE、3〜5歳:850μgRAE、6〜7歳:1200μgRAE、8〜9歳:1500μgRAE、10〜11歳:1900μgRAE、12〜14歳:2500μgRAE、15〜17歳:2800μgRAE、18〜29歳:2700μgRAE、30〜49歳:2700μgRAE、50〜64歳:2700μgRAE、65〜74歳:2700μgRAE、75歳以上:2700μgRAE。
女性のビタミンAの許容上限量は男性よりも多くなっているのは、それだけ健康被害が出にくいということですが、だからといって多く摂ってよいということではありません。
女性は体脂肪量が多いので、それだけ蓄積する部分が多いことから許容上限量が多くなっています。しかし、蓄積される部分が多いということは過剰摂取を続けていると健康被害が出やすいということになります。