サプリ概論75 ビタミンの摂取量4

ビタミンDは脂溶性ビタミンですが、体内の脂肪に溶けて保持される性質があるため、過剰症が起こる可能性があります。1日に摂取すべき量については「日本人の食事摂取基準」(2020年版)に掲載されています。
ビタミンDの女性の目安量は年齢によって異なります。
〔女性:ビタミンD目安量〕
1〜2歳:3.5μg、3〜5歳:4.0μg、6〜7歳:5.0μg、8〜9歳:6.0μg、10〜11歳:8.0μg、12〜14歳:9.5μg、15〜17歳:8.5μg、18〜29歳:8.5μg、30〜49歳:8.5μg、50〜64歳:8.5μg、65〜74歳:8.5μg、75歳以上:8.5μg。
これに対して、女性の許容上限量は以下のとおりです。
〔女性:ビタミンD許容上限量〕
1〜2歳:20μg、3〜5歳:30μg、6〜7歳:30μg、8〜9歳:40μg、10〜11歳:60μg、12〜14歳:80μg、15〜17歳:90μg、18〜29歳:100μg、30〜49歳:100μg、50〜64歳:100μg、65〜74歳:100μg、75歳以上:100μg。
ビタミンDの摂取の目安量に対して、許容上限量は相当に多く、年齢によっては10倍以上にもなっています。ビタミンDの許容上限量は男女差がほとんどありません。脂溶性ビタミンは過剰性が心配されるのに、これほどの差があり、また男女差がないのはビタミンDは日本では骨を強化するビタミンとして使われているのに対して、欧米では免疫強化をはじめとして多くの有効性が研究によって認められ、それを期待して摂る人が多いことと関係しています。