サプリ概論76 ビタミンの摂取量5

ビタミンEは脂溶性ビタミンですが、体内の脂肪に溶けて保持される性質があるため、過剰症が起こる可能性があります。1日に摂取すべき量については「日本人の食事摂取基準」(2020年版)に掲載されています。
ビタミンEの男性の目安量は年齢によって異なります。
〔男性:ビタミンE目安量〕
1〜2歳:3.0mg、3〜5歳:4.0mg、6〜7歳:5.0mg、8〜9歳:5.0mg、10〜11歳:5.5mg、12〜14歳:6.5mg、15〜17歳:7.0mg、18〜29歳:6.0mg、30〜49歳:6.0mg、50〜64歳:6.0mg、65〜74歳:7.0mg、75歳以上:6.5mg。
これに対して、男性の許容上限量は以下のとおりです。
〔男性:ビタミンE許容上限量〕
1〜2歳:150mg、3〜5歳:200mg、6〜7歳:300mg、8〜9歳:350mg、10〜11歳:450mg、12〜14歳:650mg、15〜17歳:750mg、18〜29歳:850mg、30〜49歳:900mg、50〜64歳:850mg、65〜74歳:850mg、75歳以上:700mg。
ビタミンEの摂取の目安量に対して、許容上限量は相当に多く、年齢によっては100倍以上にもなっています。脂溶性ビタミンは過剰性が心配されるのに、これほどの差があるのはビタミンEには抗酸化作用があり、しかも他のビタミンA、ビタミンCに比較して酸化作用が強くなっていて、多く摂取すると活性酸素が多く消去され、体内のビタミンEが減少するからです。