メディカルダイエットから次世代支援への移行

メディカルダイエットは臨床栄養の研究を発展させ、生理学に基づいた科学的なダイエット法の普及を目指して、20年前から各分野の専門家と連携してきました。活動を推進するための組織として特定非営利活動法人(NPO法人)を設立したのが13年前のことで、そのときから生活習慣病の予防と改善、そのための運動、食事、休養の組み合わせによる効果的な代謝促進法に研究成果を情報発信してきました。
この中で、活動が地方創生から関連団体の情報と教育支援、発達障害児の支援など活動が多岐に渡ってきたことから、名称と活動が一致しなくなってきていました。そこで干支が一回りした今を機会に、法人名を変更して、組織も組み替えて新たなスタートを切ることを決意しました。
その活動のテーマは「次世代支援」です。これまでも子どもの健全な発育のための栄養面と運動面での支援を続けてきました。メディカルダイエットの活動のきっかけとなったのは小児肥満へのアプローチで、通常の食事療法、運動療法が通じにくい子どもがいることが明らかになり、成長に影響を与えない無理なく、無駄のない健康な身体づくりの方法として臨床栄養に運動科学を組み合わせた効果的な手法を研究してきました。
高齢者のための健康支援についても、現在の高齢者へのアプローチだけでなく、高齢者の支援内容が地域の健康づくりにつながり、さらに子どもたちの健康づくりにもつながるように、その内容を精査してきました。その成果が「食事×運動」「運動×休養」「食事×休養」の組み合わせ手法による代謝促進の方法でした。
無駄になりかねない体脂肪の蓄積を、代謝の促進によってエネルギーの産生につなげていく“エネルギー代謝”を効果的に進めていくことの重要さを伝え、これを実践することによって無理をすることなく心身の健康を得ることができる手法、これこそが次世代に伝えて実践してほしいことであり、次世代を支える親世代、祖父母世代の健康づくりにも役立ててもらいたいことです。