健康情報72 老後への意識についてのアンケート調査

「人生100年時代」と言われている昨今において、老後に向けて現時点でどのような意識を持ち、備えをしているのかを明らかにすることを目的に、日本生活協同組合連合会は、組合員モニター(老後を迎えていないと言われている20〜50代)を対象に、老後への意識調査の結果を取りまとめ、発表しました。

有効回数は6093件です。

自身の老後について、不安に感じていることについて尋ねたところ、1位は「生活費・金銭面」で71.6%でした。年代別に見ると30代が最も高く(79.3%)、最も低かった年代は50代で64.5%でした。

次に多かった回答は「心身の健康」で、全体の66.5%が不安を感じていました。特に50代は67.9%と高い一方で、20代は47.9%であることから、年代が上がるにつれて「心身の健康」に不安に感じる傾向にあることがわかりました。

また、老後に備えて今から行っていることについて尋ねたところ、全体で「貯蓄」(45.0%)と回答した割合が最も多く、全年代でトップになりました。

次に、「栄養バランスを考えた食生活」(29.8%)が続き、年代が上がるにつれて割合も高くなり、年代差が如実に現れる結果となりました。

全体の54.0%が老後の健康のために現在、気をつけていることとして「食生活に気をつける」と回答しました。全年代で最も多い回答ですが、中でも50代は59.9%と最も高く、老後の健康意識のために現在の食生活に関心があることがうかがえます。

また、「食生活に気をつける」と回答した人の中に具体的に気をつけていることは、1位「栄養バランスを考えた食事をとる」(69.6%)、2位「野菜を食べる」(64.7%)、3位「塩分を摂りすぎない」(55.4%)という結果になりました。

さらに、自身の老後をどのように捉えているかについての設問では、食生活に気をつけている人ほど「ポジティブ(前向き)に捉えている」「どちらかというとポジティブに捉えている」と回答し、食生活に気をつけていない人は老後を「ネガティブに捉えている」と回答する割合が多いことがわかりました。

老後の健康について、今の時点でほしい情報トップ3は「からだ・病気についての情報」(40.2%)、「食事・栄養についての情報」(35.9%)、「運動についての情報」(28.3%)となりました。年代別で最も差が開いた項目は「健康に良い習慣についての情報」で、20代は33.1%と高く、50代は14.3%でした。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕