学習障害112 輸入食品に含まれている食品添加物2

輸入食品の柑橘類に防カビ剤として使われている農薬は、皮に残留するもので、皮は剥いて食べるものであっても、浸透性が高い農薬が使われているので、中身に残っているという不安があります。浸透しやすいのは茎とつながっている果梗(ヘタの部分)からで、ここから栄養成分を取り入れているので、小さな孔のあいた管が通っています。ここから農薬が浸透するので、この部分を取り除くというのが安心対策とされます。
管からの浸透ということではバナナも同様で、バナナの場合には果柄部に小さな孔があいています。柑橘類は収穫後に農薬を噴霧していますが、バナナは収穫後に房のまま吊るして農薬の薬液の中を通過させます。それだけ染み込みやすく、最も染み込みやすいのはポキッと折って初めに食べる部分で、次は花が咲く先の部分です。浸透するのは3cmほどであるので、バナナは両端を3cmずつ切り取って食べるのが安全対策です。
バナナジュースは、そういった方法をしているのかわかりません。バナナは皮ごとジュースにするのは極めて少なく、無農薬で栽培している国産バナナだけです。オレンジなどは皮を剥いてからジュースなどに加工されている印象がありますが、ジュースにするときの方法としては皮を除いたあと中身だけ絞るインクラッシュと、皮ごと絞るアウトクラッシュがあります。輸入品の場合にはインクラッシュはごく少数派です。
防カビ剤として農薬が使われる輸入食品は、他には小麦や大豆があげられます。ともに外皮は薄いので、使用した農薬、使用量によっては浸透しています。小麦の場合には、加工部位によって特等粉、1等粉、2等粉、3等粉に分けられていて、等級が高いものほど内側の糖質が多く、たんぱく質が少なくなっています。特等粉はカステラや高級パンなど、1等粉はパスタなど、2等粉は一般のパンなど、そして3等粉は安いパンなどに使われるもので、入札があって価格が低いものが使われる給食用のパンから残留農薬が検出されるというのが実情です。