学習障害14 感覚過敏の視覚過敏が与える学習への障害

感覚過敏の視覚過敏の特性としては、以下のことがあげられています。
・光や白いものをとてもまぶしがる
・フラッシュを嫌がる
・特定の色のものがとても苦手(黄色が苦手、緑色で落ち着く)
・色の組み合わせでとても苦手なものがある
・反射や回っているものをずっと注視している
・人ごみなど動くものがたくさん目に入るとすごく疲れる
・テレビやパソコン、スマホの画面から目を反らす
視覚過敏の特性の中で学習障害に与える影響としては、ほとんどの状態があげられています。光をまぶしく感じる視覚過敏では蛍光灯の光の下では白い紙に書かれた文字を読むことはできても、LEDの光は強い視覚刺激があって、文字を読むことができないだけでなく、LEDの光のために周囲の状況も把握できないほどまぶしく感じることがあります。
文字を特徴づけたり、読みやすくするために複数の色が使われているものがあります。これが強い視覚刺激になって、集中して見ることができないということがあります。複数の色づかいが、すべて苦手だというのではなくて、赤色は加わるとダメ、黄色が加わるとダメということがあります。赤色でも黄色でも単色なら大丈夫でも、黒色と赤色が苦手であったり、赤色と黄色が一緒に使われたものが苦手という場合もあります。
周囲に動いているものがあると、それに目が奪われることがあり、目が奪われた瞬間に、それまで覚えていたはずのことを忘れてしまうことがあります。目が奪われることはなくても、動いているものがあると、そのことが気になって、勉強に集中できないということもあります。
学習障害の子どもには、その改善支援のためのソフトが使われたデジタル教材が使われる機会が増えていますが、デジタルの画面が苦手で、デジタル教材ばかりか、テレビを見るのも辛いという子どももいます。テレビ画面でもLEDでなければ、なんとか見ることはできても、LEDの光が使われた画面は見ることができないという例も少なくありません。