学習障害47 異音異議語は面白い7

同じ漢字で発音が違う異音異義語を紹介しています。今回は、あ行の“い”から始まる異音異義語の第4回と、“う”から始まる異音異義語の第1回です。
一足「いっそく」履物の左右一揃いの称、一組。蹴鞠で一回まりをけること。「ひとあし」一歩。わずかの距離、わずかの時間。
一端「いったん」一方の端、片端。一部分。「いっぱし」一度。一人前、ひとなみ、ひとかど。一人前に、ひとなみに。
一筆「いっぴつ」一本の筆。墨継ぎせずに一気に書くこと、ひとふで。同一人の筆跡。一通の書面。簡単な文章を書くこと。一区切りの田畑・宅地。「ひとふで」特に書きつけること、ちょっと書きつけること。墨継ぎせずに一気に書き上げること。江戸時代に一筆限にした地面の一区画。
居所「いどころ」居るところ、居場所、座席、住居。尻。「きょしょ」いどころ、すみか。生活の本拠ではなく人がある程度継続して滞在している場所。
色紙「いろがみ」種々の色に染めた無地の紙。鳥の子紙や奉書紙を五色に染めわけたもの。「しきし」種々の色の紙。和歌・俳句・絵・書などを書く方形の厚紙。着物の地質の弱った部分に裏打ちする布。
上田「うえだ」高い所にある田。長野県中部の市。「じょうでん」地味の肥えた田地。
大人「うし」領有し支配する人の称、貴人の尊称。師匠・学者の尊称。「おとな」十分に成長した人、一人前になった人。考え方・態度が老成しているさま。女房などの頭に立つ人。子供がだだをこねたりせずにおとなしいさま。天然痘の異称。「だいじん」徳の高い人。「だいにん」おとな、成人(中学生以上)。