安定性をもったポールウォーキングなら子どもも高齢者も安心

ノルディックウォーキングのポール(スティック)はゴムパッド(アスファルトパッド)の接地面が45度の角度になっています。勢いよく前進するためには後方にポールを突いて、効率よく接地できるように角度がついています。スポーツ感覚のノルディックウォーキングも、前突きで安定感を大事にするポールウォーキングも、どちらもノルディックウォーキングと呼ばれることがあります。
前突きをディフェンシブスタイル、後突きをアグレッシブスタイルと呼んで、使い分けているのは指導をする側であって、実際にポールを使って歩く人にとっては、どちらもノルディックスタイルのウォーキングです。それもあってポールを購入するときに、自分に合っていないものを選んでいるという例も少なくありません。自分で店舗に出向けば、これは合っていませんよと店員が前突きをすすめてくれることはあっても、家族が買いに行ったり、通信販売での購入となると、効果があまりないというよりも、危険だと断定して間違いないポールを買って、怖い使い方をしている人がいます。
前突きのポールウォーキングの集まりをしたときに、私よりも年上の方が後突きの45度の角度のついたポールを持っていたので、ノルディックウォーキングの達人かもしれない、今回のポールウォーキングでは物足りないのではないかと思っていました。
どんな歩き方をしているのか見せてもらったところ、ポールのグリップを握り、ポールを垂直に突いて、ゴムパッドの狭く尖ったところが接地するという状態でした。案の定、不安定なままポールを突いて、フラフラしながら歩いていました。相当に歩きにくそうだったので、前突き用の安定性のよいポールに変えて歩いてもらったら、こんなにも歩きやすいのかという驚きの声があったので、こちらのほうが驚いてしまいました。
前突きのポールでも先が丸まっただけのものもあって、こちらは接地面が狭いのですが、私たちが使っているのは接地面が広くて、安定性がよく、さらに柔軟性があって接地の角度が違っても地面とうまく触れるタイプです。このポールなら、ポールの支えを使った体操もしやすく、雨などで外を歩けない日でも有効に使うことができます。運動不足の子どもに高齢者にも起立筋を鍛え、体幹を整えて、元気に動けるようにするために、こちらのポールをすすめています。ポールなら何でもよいというわけにはいかないのです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)