抗酸化成分の種類と働き6

セサミン
ごまに含まれるポリフェノールの一種であるゴマリグナンの構成成分の一つです。ごまには1%ほどの含有量で、摂取するためにはサプリメントが適しています。セサミンはごまのほかに米や麦にも含まれていますが、少量でしかありません。ごまにはセサミンのほかに、セサミノール、セサモリン、セサノールなどの成分が含まれます。抗酸化作用があり、肝臓でのアルコール代謝を促進するほか、LDLコレステロール値低下、血圧低下、老化防止、疲労回復、シミやシワの防止などの作用があります。
ニガウリ
インド原産の熱帯に自生するウリ科の植物で、ゴーヤ、ツルレイシとも呼ばれています。ビタミンCはレモンの3倍以上で、加熱しても減らない特徴があります。カロテン類も多く、抗酸化作用があります。カリウム、鉄、カルシウムなどのミネラルも豊富に含まれています。緑色の果実にはインスリンに似た働きをする苦味成分のチャランチン、モモルデシン、コロコリン酸が含まれ、血糖値の上昇を抑える作用があります。また、モモルデシンには食欲を抑える作用が認められています。
ニンニク
中央アジア原産のユリ科ネギ属の香味野菜で、球状の茎部が食用となります。ガーリックとも呼ばれます。ネギ属に特有のアリインが酵素のアリナーゼによって臭気のもとのアリシンとなり、殺菌、抗酸化などに役立ちます。また、アリシンはビタミンB₁と結びつき、吸収されやすいアリチアミンとなり、体内でブドウ糖のエネルギー化を促進します。スコルジニンには血管を拡張して、血流を促進する作用があります。これらの成分によって、疲労回復、LDLコレステロール低下、血糖値低下、血圧低下、脂肪燃焼、血栓溶解などの働きが得られます。
ピクノジェノール
日差しの強いフランス南西部のボルドー地方の沿岸に自生する海岸松の内部樹皮から抽出されるエキスです。フランス海岸松エキス、フラバンジェノールとも呼ばれています。強い抗酸化作用があり、血管の保護、末梢血管拡張による血流の改善、血圧の調整、抗炎症のほか慢性疲労の解消、鎮痛作用などの作用があります。