文章と言葉のハイブリッドで情報発信したい

「講演やセミナーなどの話は面白いのにホームページに書かれていることに格差がある」と知人から指摘されることがあります。ネット経由の情報発信は、どんな人が見ているかわからないために構えてしまうところがあります。その点、目の前にいる人なら、顔を見て、表情を見て、「この程度の話をしても大丈夫」という判断がつきやすいので、ラフな話がしやすいことはあります。
文章で読む場合には、全体を見てもらえることから、順を追って書いていく、最後まで読んでから“なるほど”と感じてもらえればいいということもあって、形にはまった書き方にもなりがちです。ところが、対面での話となると、聞いている方の表情がすぐに把握できるので、できるだけ飽きないようにキャッチーな言葉、つかみの表現から始めることができます。だから、聞いている皆さんへのサービスがしやすく、サービスをしすぎて自分自身に苦労をかけることもあり、そのことを「身から出たサービス」などという軽口で表現して、ウケ狙いになってしまうこともあります。
ホームページに、どんどんとコンテンツを入れていくと、講習テキストのような文章量になることもあって、だんだんと書き方が講習テキストのようになりがちです。そのために書かれている内容はテクニックが中心になってしまいます。ホームページに入れている文章は“である調”ではなくて“ですます調”になっています。これを読んで、講習テキストの依頼をしてきた方から「ですます調のテキストにしてほしい」と言われて、そのとおりにしたことがあります。
ホームページの内容は、生活習慣病対策のためのメディカルダイエットから始めましたが、ダイエットを冠した団体であることから一般に求められるのはダイエットについての項目が増えています。それで、ホームページの最新情報のコラムの中から、ダイエットに関する項目を300本抜き出して、別に掲載しました。(タイトルは、あえて「メディカルダイエット」としています)
食事と運動、食事と入浴、運動と入浴の実施タイミングによるメディカルダイエットの手法は、高齢者の健康づくりにも、発達障害児の支援にも役立つ内容として掲載しています。文字になったものを参考資料として、話をして重要ポイントを伝えていくことの必要性を感じて、まずは発達障害児の改善のための栄養学の講習から取りかかります。このご時世なので、オンラインが中心になってしまいますが。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)