治検1 健康のための専門用語の理解

健康を維持・増進するためには、食事や運動など大切とされることは数多くあるのですが、それぞれの健康法や療法に取り組むためのスタート地点となるのは、自分の状態を的確に知ることです。

身長、体重、BMI、腹囲、血圧などは、血圧計や体組成計の普及によって家庭でも測定できるようになりました。それに対して、血液検査は自宅でできるのは血糖値測定がほとんどで、それ以外のことは医療機関の検査でないと確認することができません。

健康診断で実施される血液検査は、血液(赤血球数、血色素)、脂質(中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール)、肝臓・膵臓・腎臓(GOT、GPT、γ-GTP)、糖尿病(空腹時血糖)を知ることができます。

これによって糖尿病、脂質異常症、肝機能や腎機能、貧血、血液の病気(白血病など)の有無を確認することができます。

検査の結果として、これらの数値が示されても、その意味するところがわからなければ、どうしてよいのかがわかりません。検査結果には正常値を超えた場合には数値が高いことを示す「H」が表示されるのが一般的です。

しかし、正常値とは何で、それを超えると何が問題なのかがわからないと、改善のための方法も想像がつかなくなります。医師から問題点と改善点(食事や運動の改善など)が伝えられたとしても、医師の言っていることが充分に理解できなかったら実践は難しくなります。

実際に、医師の使う言葉がわからない、わからないということを伝えようとしても診察の時間が短くて聞き出す時間がない、そのために資料や冊子を渡されて済まされるということが多くなっています。

それを見ても専門用語の説明が充分にされていないために、理解できないまま、自分なりの判断や感覚でやってみるということも少なくありません。それでは、せっかくの検査結果が活かされないばかりか、健康の維持・増進の機会を失うことにもなりかねません。

そのようなことにならないためには、治療のときに出てくる専門用語の意味を知ることと、どの程度の理解度であるのかを確認してことが必要になります。その方法として、私たちは検定方式を採用して、新たに「治検」を実施することとしました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕