理想実現のための代謝促進15 日本人は肝機能が低下しやすい

日本人は今でこそ世界1の長寿国(男女平均で男性は3位、女性は1位)ですが、終戦直後の昭和22年の平均寿命は男女ともに50歳の達したばかりでした。そこから一気にトップまで登りつめたわけですが、平均寿命の長さが身体的な弱点を、すべて克服したわけではありません。

高齢になると身体の機能は低下していきますが、日本人は特に低下しやすいことがあり、その代表とされるのは肝機能です。肝臓は年齢を重ねていくと小さくなっていく傾向があります。一般には肝臓は全体重の50分の1の大きさとされています。身体が大きいほど肝臓も大きく、肝臓の複数の働きを担っている肝細胞も多くなっています。それだけ多くの機能をこなし、解毒などの能力も高くなっています。

欧米人に比べると日本人は身体が小さい分だけ肝臓も小さく、肝機能も低くなっています。それだけでなく、日本人は年齢を重ねると肝臓が小さくなりやすい特徴があります。これは歴史的に摂ってきた栄養成分が影響していて、中でも大きな影響を与えているのはコレステロールの摂取量です。

コレステロールは肉類に多く、日本人は終戦後に比べて6倍もの肉を食べているといっても、欧米に比べると少なくなっています。アメリカ人の1日の肉の摂取量は平均で337gに対して、日本人は82gでしかありません。

現在の比較だけでも大きな差ですが、いかに日本人は歴史的に肉を食べてこなかったかがわかります。そのために身体に蓄積されているコレステロールの量が違っています。肝臓はコレステロールによって機能が強化されています。コレステロールは細胞膜の材料であり、血管の材料にもなっています。

肝臓が血管と肝細胞で構成されているので、肝臓の大きさと機能はコレステロールの量が大きく影響しているのです。そして、年齢を重ねるにつれて肝機能の低下は、欧米人と比較して大きく低下していくことになります。

そのような身体的な弱点を補うためには、肝細胞で作り出されるエネルギー量を増やすことが重要で、脂肪をエネルギー化するときに重要な役割をするL‐カルニチンは重要な存在となるのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕