理想実現のための代謝促進29 自力で健康に戻れるエネルギー産生

健康とは言い難い状態になっても、自分の工夫と努力で健康状態に戻れるなら、医薬品を使っていても、これは病気ではなくて“未病”の状態といえます。もちろん、ずっと健康状態を保つことができていればよいのですが、年齢を重ねるにつれて疾病のリスクが高まっていくのは仕方がないことです。

疾病が起こるにしても、できるだけ発症を先延ばしたいところですが、そのための抵抗力は身体の中で作られるエネルギーの発生量に関わっています。体内で使われるエネルギーは、エネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)を原料として、全身の細胞の中のミトコンドリアで発生しています。

発生するエネルギー量が多ければ、このエネルギーを使って健康度を高めることもできます。エネルギー産生というと、エネルギー源をエネルギー化することが注目されがちですが、作り出されたエネルギーを使って、身体を構成する成分や身体を働かせるために必要な成分(酵素、ホルモン、神経伝達物質、代謝促進成分など)が作られています。

食品の成分を有効に使うためにも、医薬品を効果的に働かせるのにもエネルギーが必要で、このエネルギーは身体を動かすほど多く作られていきます。中でも効果があるのは、酸素を体内に多く取り込む有酸素運動です。

運動をすることによってエネルギー化を高めていくことができるということですが、高齢になってから運動でエネルギー量を増やして健康度を高めるのは難しいことです。エネルギー代謝促進成分は20歳代前半をピークに減っていくばかりなので、同じ運動、同じ食事では太っていきます。それはエネルギー源がエネルギー化されなかった結果といえます。

健康度が低下した状態でも病気に進まないようするために、そして元の状態に戻れるようにするためには、効果的にエネルギーを作り出すことが重要で、それを可能にするのが食事と運動、食事と入浴、運動と入浴を組み合わせたメディカルダイエットが得意とすることです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕