発達栄養学179 生活教科での食に関する指導・小学校5

文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは生活の小学校の食に関連する内容を前回に続いて紹介します。
エ 他教科などとの関連
*道徳1・2学年D自然愛護(18)と関連させ、植物の世話を通し、生命の営みを実感させたり、自分の成長を振り返るに当たっては、道徳1・2学年A節度・節制(4)と関連させたりして、指導の充実を図ることも大切です。
〔栄養教諭の関わり方〕
*学校の探検などを通して学校給食の調理場や配膳室の設備や調理などに関わる人々の存在や役割、それらが安全や衛生を守り支えていることについてわかりやすく説明します。
*学校給食における食材選択の方法や、献立作成の工夫についてわかりやすく説明します。
*学校給食に使用した地域の特産物や農作物を実際に見せることで、食事への関心を一層高めたり、調和のよい食事のとり方を具体的に指導したりします。
*地域の特産物や農作物の生産などに関する伝統的な調理法や、現在の調理法について、ポイントを絞ってわかりやすく説明します。
*地域の特産物が給食に利用されていることを、地場産業の活用など地域の人々の取り組みと関連させながら、児童の発達の段階に合わせて紹介します。
*地域の生産者などとのネットワークを作り、学校での指導への参画、児童の生産現場への訪問における協力確保などのためのコーディネートをします。
〔食に関する題材を活用する例〕
*学校の施設の様子や学校生活を支えている人々などについて考える際、給食室や調理員などとの関わりなどを取り上げることが考えられます。(第1学年)