発達障害支援18 算数障害の特性

学習障害の算数障害は、算数問題を解くことに困難があることを指します。計算障害とも呼ばれ、数量のイメージができなかったり、数量のイメージと数字を一致させることがうまくいかないことがあります。そのために、加減乗除(+−×÷)の操作(計算)がうまくいかなくなります。

計算のほかに図形や空間の認知、数学的推論などでも困難をきたすことがあります。全体的な知能には大きな遅れはないものの、他の教科に比べて不自然に習得が遅れる状態があります。

算数障害の具体的な特性としては、以下のことがあげられます。

*数の概念が身につかず、数系列の規則性などの習得が難しい

*計算を習得することが難しい

*指を使わなければ簡単な計算ができない

*繰り上がりや繰り下がりが正しくできない

*九九を覚えにくい

*九九を暗記できても応用して掛け算をすることができない

*掛け算ができても割り算ができない

*物差しや計量器で計測した目盛りを読むのが苦手

*図形の認知や構成ができないことがあり、正しく書き写すことができない

*文章題を解くのが難しい