自分でできるツボ療法が悪用?されたことがある

ツボ療法というと東洋医学の治療法であり、予防法としても使われています。ツボ療法を体験するには一般的には東洋医学の治療院などに行くか、専門家に来てもらうということになりますが、日本メディカルダイエット支援機構ではメンバーの専門家の協力のもとに「自分でできるツボ療法」を紹介しています。教えているというと、来てくれ、継続してやってくれという要望がきてしまうので、あえて紹介と言っています。
ツボ療法は経絡という気血(エネルギー)の流れのラインを使っています。同じ効果があるツボがライン状に並んでいて、例えば痛みがあるところを離れたところのツボを刺激することによって痛みを軽減させていくことができます。
日本メディカルダイエット支援機構は臨床栄養やスポーツ科学の専門家と一緒に活動していた健康科学情報センターと、健康関連のメディアで活躍している人たちによる健康ペンクラブの事業を合わせて設立されました。他人の健康のことを扱っている人たちなのに、自分の身体のことになると腰が痛い、肩がこる、腕が動きにくい、目が痛いという話ばかりで、それなら自分で自分の身体をコントロールする方法の一つとしてツボ療法を教えたところから、それなりに広まりました。
これをパソコン関連の雑誌の編集部の持ち込んだ方がいて、連載もされて、IT企業から指導の依頼を受けました。これも健康づくりの一環として受けたのですが、編集者から人気が高い理由として「従業員を休みなく働かせることができるから」ということを聞いて、連載を途中で打ち切ってもらいました。疲れをためずに、痛みを我慢して働くようなことは避けてほしいという思いだったのですが、実際には生産性アップしか考えていないような経営者がいました。先に紹介した健康経営の理念にも反するようなことにもなりかねないので、それからは仕事で直接関わる方々にだけ紹介するようにしています。