2023/10/3 “タイパ”は時短ではなく質の向上

日本ミニマリスト協会の会員として無駄をなくす活動を日々心がけています。ミニマリズムというと“断捨離”と言われることもあるのですが、何も物を捨てればいい、余計な物を買わなければいいということではなくて、無駄を省いた結果として何が得られるか、それを考えることを心がけの第一としています。

同じことをするにも無駄なものが空間を埋めていると時間がかかり、その無駄なものに気持ちを向けるだけでも余計に時間がかかってしまいます。時間は誰にも平等に与えられていますが、誰もが同じように時間を使えるかどうかは、本人の心がけ次第だと感じています。

ミニマリズムの究極の結果は大事に使うことができる時間が得られることで、その時間を大事に使うことによってタイムパフォーマンスが高められます。略して“タイパ”と呼ばれていますが、同じことでも時短をすればタイパがよいという考え方をしている人も少なくありません。

動画を2倍速で見て、内容が理解できていればタイパがよいわけではなくて、そもそも見るべき価値があるものなのか、見ることによって得られる知識や情報などが自分や社会にとって価値があることなのか、そこを見極めて時短をしないと、それこそ無駄な時間を過ごしたことにもなりかねません。

同じ時間をかけたとしても、質の高いことをして、得られる結果の質が高ければ、時短をしなくてもタイパがよいことになります。

ここから先のことは倫理法人会の活動の中で感じたことですが、ただ効率を高めればよいということではなく、同じことをしているようであっても、自分が変わったことで結果が変わってくるということがあり、それこそ充実したタイパの実践ではないかと思っているところです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕