2023/5/24 健康づくりの千手観音のつもりではなくて

「千手観音を目指すつもりか」と健康づくりの活動を一緒にしている方に言われたことがあります。その方は栄養面の活動をされていて、私が経験してきた臨床栄養の世界を一般の栄養指導にも活かしたいという意向なのですが、私はサプリメントにも運動にも休養にも癒しの世界にも手を広げていて、「そんな千手観音のようなことをしていたら一つの活動が疎かになる」ということを言いたかったようです。

千手観音は、名前とは違って千本の手があるわけではありません。数えてみると42本です。合掌をしている2本の手を除いた40本の手が、それぞれ25の有世界の生き物を救うという仏教の考えがあり、「25×40=1000」とされています。

1000本ではないと言っても、40本でも手を伸ばしすぎだと言われそうですが、こと健康づくりについては40本でも足りないくらい手法があり、その中から各人に適した方法をみつけて、それが実践できるようにサポートするには、できる限りの実践法を提供できるようにしていく必要があると考えています。

一つの健康法で対応ができれば、これほど善いことはありません。しかし、千差万別の人に対して、それぞれの環境や状態などに合わせて実施する方法を提供するとなると、1000の方法を用意するだけでなく、その裏付けになる生理学や科学などについても“ある程度は”知っておかなければなりません。

いつまで経っても勉強をし続けなければならないとしても、それを実践する方の望みをかなえるには必要なことだと認識しています。

もちろん千手観音ではない自分にはできないことなので、各分野の専門家とのネットワークを活かしています。それぞれの分野に視野を広げている専門家の経験、知識、情報をまとめれば千手観音のような対応も可能になると考えています。

そういえば、千手観音の正式名称は“千手千眼観自在菩薩”で、1000の眼によって情報収集すること、千差万別の人を知って適した方法を提供していくことの大切さを現している名称だと感じて、「千手千眼観自在菩薩様」と唱えるようにしています。
その提供は、各人に適した方法ということで「健康デザイン」と称しています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕