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健康情報86 妊婦の尿中フェノール類濃度と予測因子

子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)は、胎児期から小児期にかけての化学物質ばく露が子どもの健康に与える影響を明らかにするために、2010年度から全国で約10万組の親子を対象として環境省が開始した大規模かつ長期にわたるコホート調査です。 エコチル調査は、国立環境研究所に研究の中心機関としてコアセンターを、国立成育医療研究センターに医療的支援のメディカルサポートセンターを、日本各地


4月13日の記念日

「水産デー」大日本水産会が1901年4月13日に漁業法が制定されたことにちなんで制定。 「喫茶店の日」1888年4月13日に東京・上野に日本初の喫茶店「可否茶館」が開業したことにちなんで制定。 「浄水器の日」浄水器協会が良(4)い(1)水(3)の語呂合わせで制定。 「新型インフルエンザ対策の日」練馬桜台クリニックの永野正史医師が2009年4月13日にメキシコで初の新型インフルエン


セカンドステージ3 定年延長と平均寿命の差

日本の年金制度は平均寿命の延伸、定年退職年齢の変遷と関わって受給開始年齢が高められてきました。年金制度が始まった当時の平均寿命は50歳に達していなくて、男女ともに平均寿命が50歳を超えたのは終戦から2年後の1947年(昭和22年)のことでした。 前回(セカンドステージ2)、「サザエさん」の父親の磯野波平さんの年齢設定が54歳で、原作では54歳になったのは1949年(昭和24年)でした。男性の


治検31 尿検査

〔尿検査〕 尿検査は尿に含まれる成分によって診断する検査法です。尿は血液中の不要物や有害物、老廃物を体外に排出するために腎臓で濾過されることから、体内の状態を診断することができます。 尿糖、尿蛋白、尿ウロビリノーゲン、尿潜血反応、尿沈渣、尿比重などの検査項目があります。また、妊娠の検査にも使われます。 〔尿糖〕 尿糖は血液中のブドウ糖糖が尿中に排泄されたものです。血液中のブドウ糖は腎臓


治検30 糖代謝系検査

〔血糖値〕 血糖値は血液中のブドウ糖の値(濃度)のことです。空腹時には70〜110mg/dlほどで、ブドウ糖が含まれた食事をした後に高い値を示します。血糖値が上昇しすぎた状態を高血糖といいます。 高血糖状態が長期に継続すると糖尿病のリスクが高まります。 食品に含まれる糖質は胃で分解されるとブドウ糖となり、小腸から吸収されて血液中に取り込まれることで血糖値が上昇します。 血液検査では高血糖、


治検29 脂質系検査

〔LDLコレステロール〕 LDLコレステロール(Low Density Lipoprotein Cholesterol)はコレステロールとリン脂質、タンパク質で構成される低比重リポタンパクのことです。体内の細胞膜やホルモン、胆汁酸の材料となるコレステロールを全身に送り届ける運搬役をしています。 血液中で増加すると血液中に送られるコレステロールが増え、動脈硬化のリスクが高まることから悪玉コレステ


治検28 腎臓系検査

〔クレアチニン〕 クレアチニンは筋肉中の代謝によって生成されるタンパク質で、尿素や尿酸とともに窒素を含む終末代謝産物(老廃物)です。エネルギー代謝によって筋肉中で生成され、腎臓の糸球体から濾過されて、ほとんどが再吸収されずに尿中に排出されます。運動による影響を受けやすくなっています。 血液検査では、骨格筋の量の指標と同時に、腎機能障害の指標として利用されます。腎機能が低下すると排泄量が減り、血


治検27 肝臓系検査その2

〔γ‐GTP〕 γ‐GTPはガンマ‐グルタミルトランスペプチターゼの略で、解毒作用を行う代謝酵素です。肝臓、膵臓、腎臓、小腸に存在しているタンパク質の分解酵素ですが、アルコールに敏感に反応し、アルコールによる肝臓障害によって肝臓の細胞が破壊されると血液中に流れ込んで数値が高くなります。 正常値は50IU/ℓ単位以下で、数値が高い場合にはアルコール性肝障害、急性肝炎、肝臓がんが疑われます。 健


治検26 肝臓系検査その1

〔総タンパク〕 総タンパクは血液中に100種類以上存在しているタンパク質のことで、総タンパク量の基準範囲は6.5〜7.9g/dlです。 数値が低い場合には栄養障害、ネフローゼ症候群、がんなど、数値が高い場合には多発性骨髄腫、慢性炎症、脱水などが疑われます。 〔GOT〕 GOTはグルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼの略で、肝臓や心臓などの細胞に含まれるアミノ酸の代謝に作用する酵素で


治検25 血球検査その2

〔白血球〕 白血球は、血液成分の一つの小さな免疫細胞で、異物の侵入に対して身体を守る免疫を司り、骨髄やリンパ節などで作られます。赤血球とは異なり、ヘモグロビン(赤色素タンパク質)がないため白く見えることから名づけられました。 細菌などの異物が侵入すると白血球数が増加し、異物を内部に取り込んで処理(無害化)します。白血球には好中球、リンパ球、好酸球、好塩基球、単球の5種類があります。 単球は大