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食のリテラシー7 噛む回数はおいしさのバロメーター

子どもたちが食べているものと噛む回数を比べてみると、面白いことに気がつきます。 おいしいものは早く食べたいという気持ちはあっても、すぐに飲み込もうとするのではなく、口の中に長くとどめておくように何回も噛んでいます。逆に、おいしくないと、よく噛まずに食べる傾向があります。 子どもたちの咀嚼回数が減っていることを指摘して、よく噛んで食べられる食材を増やすように言われることが多いものの、やわ


新常識の非常識13 腸内細菌の悪玉菌は不要なのか その2

善玉菌は腸内で発酵を進め、悪玉菌は腐敗を進めますが、悪玉菌は肉類などのたんぱく質を分解して排泄処理をする役割があり、動物にとって必要なものです。 悪玉菌が多くなりすぎると、毒素(有害物質)が多く作られるようになり、これが便通を悪くして、腸壁への刺激が強まって腫瘍、がんなどの要因にもなります。 日和見菌は善玉菌が多いときには善玉菌の味方をして、逆に悪玉菌が多いときには悪玉菌の味方をします


2月27日の記念日

「冬の恋人の日」2月14日のバレンタインデーと3月14日のホワイトデーの間に恋人同士が絆を深める日として絆(きずな)のずなを27に見立てて結婚カウンセラーなどが制定。 毎月27日:「ツナの日」


日々修行181 吟醸酒のレベルアップ

吟醸酒と大吟醸酒は、どちらが優れているか、ということが話題となったときに、「吟醸酒が好き」というと、「それは安いからだろう」と言われることがあります。販売価格は大吟醸酒のほうが高いのは事実で、それは酒米(酒造好適米)の使用部分の量の違いが関係しています。 吟醸酒も大吟醸酒も、精米歩合の値が小さい(米を多く削っている)もので、精米歩合が70%以下は本醸造酒、60%以下は吟醸酒、50%以下は大吟


京都の言い回し12 逆の意味合いの表現

京都の“いけず”を疑い始めたら、まったく逆の意味で言っていることも頭に置いておかないと付き合っていけないと言われることがあります。 それは言い過ぎではないかと思われる反面、確かに当たっていると感じることもあります。 逆の意味で使われると思われてしまうのは、京都特有の歴史背景があり、とにかく敵を作らないように曖昧な表現をすることが一つにはあります。 曖昧であれば、その言葉を聞いた人の感


発達特性12 識字と書字の脳機能の違い

発達特性の学習障害は読むことと書くことの困難さがあり、その改善のためのアプローチも、さまざまな方法が実施されています。どの方法が適しているのかを判断するために知っておくべきこととして、読むときと書くときの脳の活動の違いがあげられます。 読む場合は文字によって使われる脳の回路が異なっています。かな文字(ひらがな、カタカナ)を読むときには「視覚野→左角回→ウエルニッケ領野」という回路で、漢字を読


2月26日の記念日

「ご飯がススムキムチの日」ピックルスコーポレーション(埼玉県所沢市)が、ご飯がススムキムチの需要が高まる時期の普及を目的に、ススムのスを2に見立ててス(2)ス(2)ム(6)から制定。 「フロリダグレープフルーツの日」アメリカ・フロリダ州政府柑橘局が2月からフロリダ産グレープフルーツが旬になり、フロ(26)リダの語呂合わせで制定。 毎月26日:「風呂の日」(東京ガス)、「プルーンの日」(


日々修行180 酒に魅かれての移住

酒好きの人は「辛党」と呼ばれます。これは辛口の酒を好む人ではなくて、酒の味は辛口でも甘口でも関係なしに「辛党」と表現されています。 さらに間違えている人もいて、香辛料が使われた辛い料理を好む人、塩辛い料理を好む人だと思われることもあります。 辛党は「甘いものよりも、酒を好む人」という意味です。私の場合は、甘いものも酒も好むので、“甘辛党”ということになるのかもしれません。 甘党の


業苦楽8 岡山移住の自業苦

自業苦(じごく)を経験した先に業苦楽(ごくらく)があるという浄土真宗の宗祖の親鸞聖人の教えを今さら書き記しているのは、自ら岡山で経験をしたことがあるからです。 自業苦の自業は自業自得の前半部分で、自分が東京でやってきた臨床栄養、運動科学、情報学などの世界を活かそうとしてのことで、一般にイメージされるような「悪い行いが悪い結果になる」ということとは違っています。 誰もが経験してきたことを


食事摂取基準16 調査研究の取り扱い

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、調査研究の取り扱いを説明しています。 *国民の栄養素摂取状態に関するデータ 国民の栄養素摂取状態を反映していると考えられる代表的な研究論文を引用して、適切な論文がない場合には、公表された直近の国民健康・栄養調査結果で安定したデータを用いた値として、平成30年・令和元年国民健康・栄養調査のデータを引用しています。この引用に関しては、参考文献番号は