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ツイン・ウォーク18 コレステロール対策の効果的な歩き方その2

厚生労働省のエクササイズガイドによると、スタスタと勢いよく歩く速歩を体重60kgの人が1時間(約6000歩)で約1400kcal、70kgの人では約1700kcalとなります。 900kcal以上の運動なら週に4~5回、10分間ずつのウォーキングでもよいことになりますが、30分以上の運動でHDL(善玉コレステロールとも呼ばれる高比重リポたんぱく)が増えていくので、週に1~2回、40分間以上の


発達支援推進11 発達栄養アドバイザーの意味と意義

発達過程にある子どもの食事は、大人と同じ栄養素を身体の大きさに合わせて減らせばよいわけではありません。栄養バランスは誰にとっても重要だとはいうことは事実でも、子どもは大人以上に多くのエネルギーが必要になります。中でも発達障害児は、神経的にも負荷がかかっていることから多くの栄養素が必要であるのに、それが理解されていないために、充分に発達できないということが起こりかねません。 発達障害は神経発達


発達栄養講習22 ブドウ糖は脳の唯一のエネルギー源

エネルギー源(ブドウ糖、脂肪酸、アミノ酸)のうち脳細胞だけはブドウ糖しかエネルギー源にならないと前回紹介しました。それは脳細胞に取り込まれているのにエネルギー源とならないわけではなくて、脳細胞にブドウ糖が到達しないからです。 脳には血液脳関門というゲートがあり、そのバリア機能によって脳に必要な成分は通過させ、不要なものや有害なものは通過させないようにしています。エネルギー源のうち、血液脳関門


発達栄養81 塩分を減らしても味覚を育てるためのヒント

味覚を正常に保つための方法として塩分を減らした食事がすすめられます。しかし、塩分を減らすとおいしさを感じにくくなり、これが食欲を低下させ、栄養摂取にも影響を与えるようになります。 食塩を減らしても野菜や魚類などから摂った出汁(だし)が多ければ、汁物や煮物などは薄味になってもおいしく食べられるようになります。また、塩分を減らした代わりに、他の味でカバーすることができます。これは高血圧の食事療法


健康・火の用心27 あえて間違って使われる“天地無用”

健康づくりへの取り組みは、これまで議論しても行動しても進まなかったことから、外部の意見を求める、外部からノウハウを取り入れるということを選択する例が少なからずあります。“少なからず”どころか、健康づくりの結果を受けるはずの住民の考えよりも外部の力を評価して、それに従おうとする自治体や団体、地元企業などが目立つ地域が増えてきています。 健康づくりの成果の受け取り手の住民は、行政を上に置いた組織


脂肪代謝促進研究44 肝臓の機能を高める代謝促進物質

エネルギー代謝は細胞の中のミトコンドリアで行われています。ミトコンドリアが多いほどエネルギー産生が多いわけですが、その数については一つの細胞に200〜3000個という説もあれば、300〜2000個という説もあります。どちらにしても、それとも違った数であったとしても臓器によって大きな差があります。 ミトコンドリアの数が多いのは筋肉、脳、肝臓、腎臓で、多くのエネルギーが必要なところでは数が多くな


サプリ概論233 逆転の発想のカルシウムその2

カルシウムが神経伝達物質であることは随分と知られるようになってきましたが、ダイエットを成功させるためにも重要なミネラルであることは、まだよく知られていません。食べる量を減らしたダイエットをすると空腹からイライラするため、それを解消するというような説明がされることもあるのですが、そんな単純なメカニズムではありません。 カルシウムの摂取が大きく減少すると脂肪酸合成酵素が活性化して、肝臓で合成され


ツイン・ウォーク17 コレステロール対策の効果的な歩き方その1

LDLコレステロール値が高い人は、運動をすることをすすめられます。中性脂肪は運動によって減少しやすい脂肪であるために運動をする意味も理解しやすいのですが、コレステロールは運動によって代謝するタイプの脂肪ではないために、その意味がわからないと運動を続ける気持ちが高まらないかもしれません。 悪玉コレステロールとも呼ばれるLDL(低比重リポたんぱく)は運動をして直接的に減るものではありませんが、善


発達支援推進10 発達障害サポーターの意味と意義

発達障害児の支援には地域の理解が必要であるものの、それが期待に対して遅れている状況から、理解を進めるための活動が必要であると考えています。その活動の始まりは理解のための講習です。 そのモデルとなるのは国が主導して進めている認知症サポーターです。これは認知症に対する正しい知識と理解を持ち、地域での認知症の人や家族に対してできる範囲で手助けをすることを期待して実施されていることです。 認知


発達栄養講習21 エネルギー源の種類とエネルギー量

細胞のミトコンドリアのTCA回路で、ATP(アデノシン三リン酸)が発生しますが、ブドウ糖1分子について、TCA回路を経由しない無酸素状態では2分子のATPしか作られないのに対して、TCA回路による有酸素状態では36分子が作られます。 これはブドウ糖をエネルギー源とした場合のことで、脂肪酸はエネルギー量が多いことから2〜3倍ものATPを作り出します。これは脂肪酸の種類によって異なります。