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Medical Diet154 よく噛むよりも“よく噛める食品” が正解

ダイエットに限らず、一口について噛む回数を30回にすることがすすめられます。これは一つには、しっかりと噛んで消化しやすいことであり、もう一つは噛む時間を長くすることで満腹感を感じやすくさせることを目的としています。 満腹中枢は血糖値に反応します。血糖値が上昇して満腹中枢が働くまでには10〜15分はかかるので、食事にかける時間が長くなると食べている途中で満腹を感じて、余計な量を食べずに済むから


健康・火の用心26 “煮詰まった”後には即行動

考えに考えた挙句に、するべき手立てをすべて実施した挙句に、これ以上の進展はないというときに、よく使われるのが「煮詰まった」という表現です。議論が行き詰まって結論が出せない状態になることを指して使われているようですが、本来(正しい)の意味は「議論や意見が出尽くして結論が出る状態になること」です。 “煮詰まった”状態になったら、そこから一歩進めて、結論を出さなければならないのに、「これ以上は続け


脂肪代謝促進研究43 代謝促進成分はサプリメントなのか

サプリメントというと食事で不足するビタミンやミネラルを補うために摂るものというイメージがあります。サプリメント(supplement)は、もともとは補助、補完、補充などといった意味がありますが、一般にイメージされるサプリメントは英語ではダイエタリー ・サプリメントといいます。ダイエタリー(dietary)は「食の〜」を意味していて、「ダイエットのための〜」という意味ではありません。 ダイエタ


記念日12月13日〜19日

広く健康に関わる記念日について紹介します。 12月13日 太田胃散が胃を酷使する忘年会シーズンに合わせて胃に(12)胃酸(13)の語呂合わせで「胃に胃酸の日」と制定。東和総合サービス(大阪府大阪市)が正月事始め・煤払いの日に合わせて「大掃除の日」と制定。毎月13日は「一汁一菜の日」(一汁一菜ぷらす・みらいご飯)、「お父さんの日」(ヤクルト本社)、「登山の日」(ICI石井スポーツ)。 1


整えるダイエット25 肉を食べて脂肪は代謝

筋肉を増やしてエネルギー代謝を高めるためには、たんぱく質の摂取が重要になります。筋肉を増やしやすいたんぱく質は必須アミノ酸の種類と量が充分に含まれている食品で、これは“良質なたんぱく質”と呼ばれています。これに該当するのは、肉、魚、卵、牛乳・乳製品、大豆・大豆製品です。 この中でも筋肉を増やそうとする人が多く摂っているのは肉です。人間の筋肉は動物性のタンパク質で、それに近い組成となっているの


ツイン・ウォーク16 中性脂肪対策の効果的な歩き方

血液中の中性脂肪はブドウ糖と並ぶ重要なエネルギー源です。中性脂肪は分解されて脂肪酸となります。体内では普段から脂肪酸とブドウ糖を使って活動のためのエネルギーを作り出しています。 個人差はあるものの、平常時にはブドウ糖60%:脂肪酸40%くらいの割合で使われています。脂肪酸は中性脂肪の構成要素で、グリセライド1個に脂肪酸3個が結びついたものが中性脂肪です。 運動をしたときには、すぐに大量


発達栄養講習20 エルギー物質からエネルギーが発生する仕組み

細胞のミトコンドリアのTCA回路で、エネルギー源(ブドウ糖、脂肪酸)から変化したアセチルCoAという高エネルギー化合物からATP(アデノシン三リン酸)が発生するということを前回紹介しました。 エネルギー源は一般にはブドウ糖、脂肪酸、アミノ酸だと紹介されています。これは私たちの講習でも基本として話していることですが、アミノ酸を外したのは、アミノ酸は身体を構成したり、重要が働きをする酵素やホルモ


健康あない人27 世界の食糧事情を左右するアフリカの存在

2か国の争いが世界的な食糧需給を狂わせ、急激な円安のために周辺の強国に買い負けして、価格上昇を止められない時代になっています。健康づくりの基本中の基本である食糧が手に入らないことには、これまでの健康づくりの手法を、そのまま続けてよいのかという疑問も湧いてきます。 ひょっとすると、私たちが続けてきた研究も指導も、まったく役に立たなくなる時代が迫っているのではないという危機感から考えていることが


健康・火の用心25 健康づくりの“潮時”

いつやるべきなのかと問われたときに、「今でしょ!」と言うのは今ではギャグと捉えられてしまいがちですが、今まさにやらなければいけない状況で背中を押すために使うには的確な言葉です。 “今でしょ!”と言うべきタイミングは、本来はベストタイミングであるべきで、力を注いだのに、実はタイミングが合わなかった、少し前であったりピークを過ぎていたということでは効果が現れにくいだけでなくて、モチベーションにも


発達支援推進9 ピラミッド型ではなく“お神輿型”の活動

発達障害児への支援は、発達障害者支援法に従うなら、第一義的には国や地方公共団体(自治体)の責務となっていることから、“公助”が期待されます。しかし、国も自治体も、すべてを頼ってよいような状況ではありません。 それは人員的にも予算的にも限界があるからで、今後の超高齢社会への対応には、さらに大きな負担が必要となり、“公助”では望むような発達障害児の支援は得られないのは明らかです。 発達障害