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脂肪代謝促進研究42 代謝促進物質の重要性

脂肪と一般に呼ばれるのは中性脂肪で、貯蔵型の脂肪のことです。人間の身体の脂肪細胞の中に蓄積されているのは中性脂肪で、動物食品に含まれる脂肪も中性脂肪です。中性脂肪はグリセリドという脂肪に、脂肪酸3個が結びついた形をしています。 食品で摂った中性脂肪は、そのままの形では小腸から吸収されることはありません。そのため消化液によって脂肪酸に分解されてから吸収されます。体内でエネルギーとして使われなか


Diet Designer27 AMPキナーゼによる筋肉強化

筋肉を強化する運動というと白筋を刺激する無酸素運動という印象があるのですが、赤筋を刺激する有酸素運動によっても筋肉を強化することができます。ただし、一般に有酸素運動とされるウォーキングやジョギング、エクササイズなどを漫然とやっていても、その効果はなかなか高まってくれません。 筋肉を強化するためには、身体に強めの負荷がかかることが重要ですが、歩くだけでも筋肉を強化することができます。そのメカニ


ツイン・ウォーク15 血糖対策の効果的な歩き方その2

歩くスピードは、普通の速度(時速4~5km)でも10分間も歩けば、ブドウ糖を盛んに代謝させる効果があります。しかし、もっと効果を高めるためには速歩がすすめられます。速歩は一般には普段の歩き方よりも20%ほど速く歩くスタスタ歩きのことを指します。 時速にして7km以上になりますが、少し息が弾むような速歩でもジョギングに比べて30%ほどエネルギー消費が少ないだけです。つまり、速歩で10分間も歩い


発達栄養講習19 エネルギー産生のメカニズム

エネルギー代謝は、エネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)が細胞のエネルギー産生の小器官のミトコンドリアで生化学反応を起こすことによって起こっています。 初めに多くのエネルギーを発生させるのは糖質で、その中でも主にエネルギー源として使われるのはブドウ糖です。ブドウ糖はブドウから初めて発見されたことから命名されました。ブドウ糖は主としてミトコンドリアの中でエネルギー代謝が行われますが、ミトコンド


あくまでも噂話90「二刀流をこなすための食事」

小学生のときのこと、父親の影響で剣道と柔道を同時にやっていました。同時といってもまったく一緒にしていたわけではなくて、家の近くの道場が剣道と柔道を交互にやっていたので、今日は剣道、翌日は柔道、その次は剣道というような組み合わせです。 父親の転勤先には柔道の道場がなかったので剣道だけかと思っていたら、足が早かったために中学校では剣道部に所属しながら陸上部の練習にも参加して、県大会では剣道の団体


健康・火の用心24 健康リーダーは“役不足”

面倒なことを押し付けられそうになったときに、「私には役不足です」と答えて断ったつもりなのに、「それでは、よろしく」と任されてしまって困惑したという方に会ったことがあります。この場合には、押し付けてきた(と思われる)人のほうが正しくて、押し付けられたと文句を言う人のほうが間違っています。 このことをセミナーで話をすると、受講者からは“?”の連発になります。それは“役不足”の意味がわかっていない


発達支援推進8 “発達障がい”と表示しない理由

発達障害は法律(発達障害者支援法)にも医療にも使われている用語で、これに準拠して多くの場面では“発達障害”が使われています。これに対して“発達障がい”と、“害”の文字を使わないようにしている例もあります。 害は危害や公害などにも使われて、害を為すものという印象が抱かれることもあり、マイナスのイメージを与えることから、地方自治体や企業、団体などでは“発達障がい”を使用するところも増えています。


脂肪代謝促進研究41 体熱産生のメカニズム

全身には60兆個以上の細胞があり、細胞はエネルギー源を取り入れて、エネルギー代謝を行って、生命維持のためのエネルギーを作り出しています。細胞の中で作り出されたエネルギーは、その細胞の中だけで使われます。そのエネルギーが、電気のように他の細胞に流れていって使われることはありません。 神経伝達は一つの神経細胞から隣の神経細胞に伝わって、全身に情報が伝達されています。この場合もエネルギーが電気のよ


エネルギー代謝48 強制的な排出によるデトックス

デトックスは体内の毒素(有害ミネラル)を排出することで、そのために遠赤外線の効果を使って大量の汗をかくということが一般にはすすめられています。それでデットクスは充分と思われがちですが、デトックスを広めた医師は腸内洗浄をすすめていました。毒素を最も多く排出しているのは大腸で、その多くは便に含まれているからです。 腸内洗浄はアメリカでは比較的広まっている方法で、その取材でアメリカを訪れたときに、


ツイン・ウォーク14 血糖対策の効果的な歩き方その1

運動を始めると、細胞の中ではエネルギー不足の状態が起こります。これを解消するために、できるだけ多くのエネルギーを作り出そうとして細胞のミトコンドリアの中でATP(アデノシン三リン酸)がリンを2個外してAMP(アデノシン一リン酸)に変化してエネルギーが作り出されます。 細胞内にAMPが多くなると、エネルギーの枯渇状態を感知してAMPキナーゼ(アデノシン一リン酸キナーゼ)という酵素が活性化します