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体質との調和3 未病との関係

東洋医学の発想で西洋医学での治療を行う医学として、統合医学と未病医学について軽く触れた前回に引き続き、未病医学について書き進めていきます。病気を治すため、病気にならないためであったら、西洋医学でも東洋医学でもどちらでもよいというのが患者の感覚です。 その両方を組み合わせた医療を実施しようというのが統合医学の発想です。統合医学を掲げていても異なる医学系学会だと西洋医学と東洋医学の扱いに違いもあ


健康デザイン39 医師の健康状態への不安

「医者の不養生」というのは昔も今も言われ続けてきたことで、人に養生をすすめる医者が自分自身は健康に注意していない、健康維持のための生活指導をする立場でありながら自分では実行していないことを指しています。 不養生をしていても、専門家であることから加減を知っていて、実は長生きであるということなら「医者の不養生」は当たっていないことになるのですが、それを確かめるには医師の平均寿命を調べるのが一番で


支援する人を支援する1 支援の輪を拡げる戦法

社会課題の解決に取り組む特定非営利活動法人(NPO法人)や一般社団法人、一般財団法人は数多くあります。また、公益社団法人、公益財団法人も本来の事業活動の一部であったとしても、社会課題の解決を心掛けている例を数多く見てきました。ときには組織の中に入って、社会課題の解決の活動を当事者の一人として担わせてもらったこともあります。 SDGs(Sustainable Development Goals


健康デザイン38 医師の高齢化の影響

超高齢化が進み、それを支える現役世代の負担が増加する中で、医療機関への期待が高まっていきました。これまでは労働による身体の負担増によって病気や怪我があっても病院に行けばよい、医師に診てもらえばよいという感覚が少なからずあったのは事実です。 厚生労働省の発表によると、全国の医療機関の入院患者数は2040年にピークになり、65歳以上の入院患者は約8割になると予測されています。外来患者数のピークは


これって聞き間違い? 8「社会貢献に違いはない」

社会貢献は公益団体の役割だけでなく、企業においても社会貢献は重要なテーマとなります。一つの企業や企業グループだけでは社会貢献のための活動を充分に行えないということから、同業者で業界団体を構成したり、関連業種が集まって新たな貢献団体を立ち上げるということも行われます。 これまで社会貢献のための団体としては、特定非営利活動法人(NPO法人)、一般社団法人、一般財団法人を立ち上げ、任意団体も含める


健康デザイン37 2025年問題と2040年問題

2010年に超高齢社会(高齢化率21%以上)となり、現在の高齢化率は29.1%になっています。2024年には30.0%。2040年には36.3%にも達すると予測されています。高齢化に伴う地域住民の健康度が低下する中、さらに3年に渡るコロナ禍が健康度の低下に拍車をかけました。 岡山県の平均寿命は女性が第1位(88.29歳)、男性が第10位(81.90歳)と長寿を誇っているものの、元気で過ごせる


健康食品 敵か味方か68 グルコサミンが効かないという理由

膝の痛みの解消のための健康食品素材といえば、グルコサミンとコンドロイチンがあまりに有名です。膝関節の軟骨の成分であって、不足すると軟骨がすり減り、神経が刺激されることから痛みが生じます。 これを補うことで軟骨を再生させて痛みを解消することを目的として使われますが、「グルコサミンが効かない」という声は以前から聞かれ、今も質問を受けることが多くなっています。その質問の内容は、「効果のあるグルコサ


健康デザイン36 50代の女性の負担の実情

日本は世界一の長寿国(男性81.47歳、女性87.57歳)であり、平均寿命が年々延びる中にあって、少子化も急速に進み、国民の平均年齢は48.6歳と、これも世界一の水準にあります。日本の女性は半分が50歳以上という状況です。 この「女性の半分が50歳以上」という状況だけでも大きな問題とされています。日本人の健康度を表す指標は数々ありますが、その中でも注目度が高まっているのは生涯医療費です。これ


Original Mind9 「在家信徒という純粋真理の学び」

在家(ざいけ)というのは仏教では出家しないで、家庭で世俗の生活を営みながら仏道に帰依する人のことをいいます。在家と檀家(だんか)は同じように言われることがありますが、檀家は特定の寺院に所属して、その寺院に葬祭供養を任せる家のことで、その家の家族も檀家と呼ばれることもあります。 それとは違う在家という立場もあって、今から50年前の18歳のとき、東洋大学のインド哲学の教授と巡り合い、これを知るこ


発達栄養131 野菜の摂取と腸内環境

野菜を食べることは大切で、肉を多く食べたら野菜も多く食べるように、ということは常識のように言われます。しかし、どうして野菜を多く食べないといけないのか、その理由を伝えてあげないと、野菜嫌いの子どもは納得して食べてはくれません。 発達障害がある子どもの場合には、単なる好き嫌いの問題ではなくて五感の刺激の強さや過去の記憶などもあって、「成長すれば必要性がわかってくれる」「自然と食べられるようにな