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身体年齢11 骨密度の加齢推移
骨密度の低下というと高齢者に特有の状態と思われがちですが、それは骨粗鬆症の状態のことであって、骨密度の低下は40代半ばを過ぎると始まっています。骨密度のピークは20歳前後とされています。そこから40代半ばまでは横ばい状態ですが、それを過ぎると低下が進むようになります。 骨密度はカルシウムの摂取と吸収に関わっていて、男性と女性を比較すると男性のほうが骨密度は高くなっています。これは活動量や骨へ
大人気なのに人気がない?
同じ漢字なのに読み方も意味も違っているのは異音異議語と言います。どちらの読み方をするのかは周囲の文字を見ればわかるはずですが、そこに気づかず、頓珍漢(とんちんかん)な状況になってしまうこともあります。 “大人気”と書いたら、「だいにんき」と読むことが多いかと思いますが、「おとなげ」とも読みます。前者(だいにんき)は、たいへん評判がよくて、好まれる状態を指しています。後者(おとなげ)のほうは、
身体年齢10 代謝促進成分の加齢推移
全身の細胞のエネルギー代謝を高めて、身体年齢を若くするためには、エネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)の摂取、エネルギー産生を高めるビタミンB群(ビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンB₆、ビタミンB₁₂)だけではなく、さらに代謝促進成分も必要となります。 代謝促進成分として特に重要とされるのはL‐カルニチン、α‐リポ酸、コエンザイムQ10です。L‐カルニチンは脂肪酸をエネルギー産生器官のミト
発達栄養105 早食いの本当の理由
子どもが早食いをするのは、早く食事を終えて勉強をしたい(これは少ない?)、遊びに行きたいということが理由となっていることもありますが、他に食事を早く済ませたいという感情があって、これは発達障害がある子どもに多く見られます。 その理由として、食事の大切さが理解できていない、ゆっくりと食べる意味がわかっていない、ということがあげられることが多いのですが、食事そのものが楽しくないという理由もあげら
2023/5/31 「身体年齢」測定から始まる「健康デザイン」
実年齢と比較して、自分の現状が年齢にすると何歳に該当するのかを測定する方法はいくつかあります。有名なものとして体内年齢がありますが、これは筋肉量によって代謝を測定するもので、体組成計に乗るだけでわかります。ただし、筋肉の代謝が指標なので、筋肉の割合が高ければ、筋肉量が少なくても若い年齢が表示されます。 血管年齢という指標も有名で、血管の老化は寿命に関係してくるので、実年齢との差を判定すること
Age free岡山11 歩数計のメリット
健康づくりのために歩くことは重要で、その健康効果も経済的なメリットも研究されています。1日の歩数を増やすことの成果として発表されているデータも多いのですが、そのまま信じてよいのかという議論もあります。 歩数計を渡して、歩数と歩く距離、時間を計測して、その結果を健康度や医療費の削減の度合いと当てはめるというのが普通の方法ですが、歩数計をつけるだけでも歩数は増える傾向があります。健康のために頑張
理想実現のための代謝促進22 エネルギー代謝による糖尿病対策
糖尿病は血糖値が急上昇して、なかなか血糖値が元の状態に戻らないことが特徴です。血糖は血液中のブドウ糖のことで、血糖値が上昇すると、これに反応して膵臓から血糖値を降下させる唯一のホルモンのインスリンが分泌します。インスリンには細胞にブドウ糖を取り込んでエネルギー化させる作用があるので、インスリンが多く分泌されることによって血糖値が下がっていきます。 インスリンが多く分泌されなくなると血糖値が下
サプリ概論257 機能性表示食品の事後チェックの透明性9
(6)届出表示または届出資料の一部を引用した表示 機能性表示食品について、広告その他の表示において、届出表示の一部を切り出して強調することで、届出された機能性の範囲を逸脱した表示を行う場合、本来期待される効果の範囲を逸脱した課題な効果が得られるかのような誤認を与えるとともに、このような課題な効果についても、機能性表示食品として届出されているかのような誤認を与える蓋然性があり、景品表示法上の問題と
発達障害支援9 グレーゾーンの対応
グレーゾーンの3パターンについては前回も紹介しましたが、対応を考える上で、主な状態の3パターンを再確認しておきます。 ①調子が良いときも悪いときも診断域外にいるが、診断域との境界に限りなく近い状態の人 ②調子の悪いときのみ診断域に入る状態となる人 ③ほぼいつも診断域内の状態で、発達障害がある人と同じくらいの支援を必要とする人 これはあくまで主な状態であって、発達障害の現れ方
身体年齢9 片足立ち時間の加齢推移
片足立ちは身体平衡機能の指標とされています。片足立ちには開眼(目を開けての)片足立ちと閉眼(目を閉じての)片足立ちがあります。これまでは閉眼片足立ちの時間が身体平衡機能の指標とされてきました。 閉眼片足立ちは筋力とバランス能力が表れやすく、その時間は年齢を重ねると大きく低下していきます。閉眼片足立ちの時間の低下度合いは20歳代をピークとすると60歳では30%、70歳では20%以下にもなってい