最新情報

あくまでも噂話112「一生懸命か一所懸命か」

「赤信号、みんなで渡れば怖くない」ではないのですが、みんなが誤用すれば、それが本当の意味になるというのは用語の世界では当たり前に起こっていることです。テレビ番組で「すごいおいしい」とコメントしても「すごく」とテロップが出るのは、まだ誤用と見られているからですが、「全然おいしい」との発言に「断然おいしい」とテロップが出ないのは、すでに誤用が「みんなで渡れば〜」状態になっているということです。


健康食品 敵か味方か36 摂取タイミングで変わる吸収率

健康食品は、医薬品と勘違いされないために、摂取タイミングを表示することは許可されていません。医薬品と勘違いするような表示をすると、本来なら医薬品を使わないといけない状態であるのに健康食品を使って、これが病気を悪化させることにもなりかねないというのが、その理由とされています。 摂取タイミングというのは、いつ摂るかということで、医薬品の使用の際に示される食前、食後、食中という表示が相当します。医


健康食品の法規制36 ナチュラルメディシン・データベースの活かし方

健康食品と医薬品の相互作用についてと、それをまとめた世界データベースの「ナチュラルメディシン・データベース」(natural medicine database)について前回、紹介しました。これは健康食品と医薬品の飲み合わせによって起こることの情報が世界的に集積されているとともに、健康食品の機能性の評価が行われています。 簡単に説明すると、それぞれの健康食品に使われる素材は、医薬品のように効


理想実現のための代謝促進18 エネルギーロスから考えるエネルギーの重要性

エネルギーロスというと、食事で摂取したエネルギー源が失われていくことを指していて、前回は三大エネルギー源の糖質、脂質、たんぱく質が、そのままエネルギーになるわけではないという説明をしました。 糖質から変化したブドウ糖、脂質から変化した脂肪酸、たんぱく質から変化したアミノ酸は、細胞のミトコンドリア(エネルギー産生器官)に取り込まれてから、高エネルギー化合物のアセチルCoAになり、これがTCA回


母子の栄養20 微量ミネラルの重要性1

代謝のためにも健康維持にも必要な微量ミネラルは、体内に少ない量しか存在していないだけに、不足すると大きな影響が出ることになります。普段は必要性について語られることが少ないミネラルですが、不足しないように、多く含まれる食品を知っておきたいものです。微量ミネラルは鉄、亜鉛、銅、ヨウ素、セレン、マンガン、モリブデン、クロム、コバルトの9種類です。 鉄は、エネルギー代謝の酵素の構成成分となるミネラル


呼吸は吐いてから吸えばよい

深呼吸は心身ともに健全であるためには重要なことです。新鮮な酸素を体内に取り込んで、酸素を全身の細胞に行き届かせ、細胞から排出された二酸化炭素を外に吐き出すということだけに、生きていくための基本中の基本となります。 興奮状態になっているときには、自律神経の交感神経の働きを抑え、副交感神経の働きを高めるために深呼吸がすすめられます。多くの酸素を取り入れることで、全身の臓器や器官の働きが抑えられて


発達障害支援5 千差万別の対応

発達障害児を支援する施設の名称や団体名に“なないろ”“にじいろ”が使われることがあります。なないろは七色のことで、1色ではなく7つの色の対応が必要だという意味を持たせているところが多くなっています。にじいろのほうは虹色で、これも7色と思われがちですが、虹の両端の外側には目では見えない紫外線、赤外線があり、見落としがちなところにも目を配るという意味で使っているところもあります。 実際には7色や


エネルギー代謝70 ストレスと代謝の関係

エネルギー代謝というと、身体が激しく動いていることを想像させることから、自律神経でいうと交感神経が盛んに働いている状態を思いうかべるかと思います。これは事実であって、興奮系の交感神経の働きが盛んになると、脂肪細胞に蓄積されている中性脂肪の分解が進んで、血液中に脂肪酸が放出されます。 中性脂肪は脂肪酸が3個、つながった形をしていて、貯蔵型の脂肪となっています。これが分解されるためには、神経伝達


健康食品 敵か味方か35 機能性が確認されている代謝促進

エネルギー代謝を高める成分の代表といえば、コエンザイムQ10、L‐カルニチン、α‐リポ酸で、これらは代謝促進成分と呼ばれています。3種類の成分を、この順番で並べたのは、食品の成分として認められた順番だからです。以前は医薬品の成分だったのですが、2001年にコエンザイムQ10が、2002年にL‐カルニチン、2004年にα‐リポ酸が厚生労働省によって食品に使用することが許可されました。 コエンザ


Age free岡山5 医療費のピークを下げれば元気で過ごせる

国民全体の健康度の話となりますが、それを見る指標の一つとなっているのは生涯医療費です。医療費が多くかかるということは健康度が低くなっている証拠であり、それだけ日常の活動も健康のための活動も制限されているということにもなります。 生涯に使われる1人当たりの医療費は、厚生労働省の調査によると約2800万円にもなります。これは医療機関に支払われる金額で、社会保険によって1割から3割を本人が負担して