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健康食品 敵か味方か31 健康食品と医薬品の相互作用
健康食品と医薬品は、以前は飲み合わせのようなことは起こらないとされてきましたが、健康食品の製造技術の進展によって医薬品的な有効性が現れるようになり、まるで医薬品同士の副作用のようなことが起こるようになりました。 健康食品と医薬品については、副作用ではなく、相互作用という用語が使われています。相互作用が起こるのは、健康食品に使われる素材も、体内に生化学反応に影響する仕組みがあるからで、そのメカ
発達障害支援1 困難さの改善には周囲の理解が必要
発達障害児の数は調査がされるたびに増えています。少子化によって子どもの数が減っているのに逆に増えているということは、それだけ急激に増えていることを示しています。 文部科学省は2022年に『通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査』を実施して、その結果を発表しました。 この調査によると、通常教育を受けている子どものうち発達障害の可能性がある小中学生は8.8%と
少し止まって考える歩く健康づくり
「人」という漢字は、人と人が支え合っている姿を示しているというのは、教訓の一環でよく使われることですが、それと並んでよく使われるのが「歩」です。歩くというのは、「少」と「止」を合体させた漢字で、歩きっぱなしではなく、少しは止まって考えることが大切だという説明が行われています。 少し止まったからといって、何かを考えなければならないことはないはずですが、教育的な意味で使われることが多いので、少し
あくまでも噂話110「ぜんざいは京都では汁粉」
ぜんざいといえば小豆を甘く煮た日本伝統の甘味で、漢字では善哉と書かれます。ぜんざいは江戸時代に食文化が関西から伝わってきたことから、元素は京都のはずです。東京からみて、各県民の食文化の違いを驚きの目で見るという人気番組があるので、どうしても東京中心に考えがちですが、長年暮らした東京から離れて、岡山に移住してみて、違っているのは東京のほうということが案外と多いことに気づきました。 幼いときに人
健康食品の法規制31 素材の組み合わせは正しいのか
健康食品の多くは、目的に合わせて複数の素材が組み合わされています。例えば、血糖値の上昇を緩やかにしようと考えると、胃で糖質がブドウ糖に分解されるのを抑え、ブドウ糖が小腸から吸収されるのを抑え、血液中に入ったブドウ糖が細胞に取り込まれるのを進め、そのために必要なインスリンが膵臓から多く分泌されるようにする、といったように複数の働きによって血糖値の上昇を抑えることができます。 これは医薬品でも同
DNA Answer51 ニッチな存在の発達栄養
発達栄養の研究を進めて、その対応法を講習によって伝えていると話すと、「ニッチな世界ですね」と言われることがあります。ニッチ(niche)は狭い範囲と訳されることもありますが、ビジネス用語では隙間を指しています。そこから転じて、マニアックや風変わりと訳されることがあるものの、最近の多様性の時代を反映して“個性的な”というような使われ方に変わってきています。 発達障害という狭い範囲の中の、さらに
理想実現のための代謝促進13 筋肉が増えにくいのは日本人の体質なのか
日本人は身体が冷えやすい体質だと言われます。体温を決めるのは血液の温度で、温かな血液が早く流れることで身体全体を温めることができます。手足が冷える人は血液温度が低いからではなくて、血流が低下しているのが大きな原因です。 血液温度は民族によってほぼ同じで、日本人は37℃ほどです。これに対して欧米人や北方アジア人(中国や韓国、モンゴルなど)は38℃ほどと、1℃も違っています。この差は筋肉量の差で
発達支援推進50 発達障害サポーターの必要性
発達障害の理解のためには、広く、それが浅くても多くの方に伝えて考えてもらう機会を設けることが大切だ、ということは、これまでも何度か書いてきました。 認知症については、社会的な理解を進めるために、認知症サポーター制度があり、国が主導して活動を進めています。特別のことをしてもらうことを期待しているわけではなくて、まずは個人でできることから着手してほしいという願いで始まったことです。 それと
母子の栄養18 主要ミネラルの重要性1
子どもの健康には母親の妊娠前からの栄養摂取が重要ということですが、特に重視されるのはカルシウム摂取です。カルシウムは女性では特に摂取量が少ないので、その特徴を知ることが大切になります。 カルシウムは、骨や歯に必須の体内で最も多いミネラルで、体重の約2%を占め、そのうち約99%が骨や歯にあり、約1%が血液や筋肉中にカルシウムイオンとして溶け込んでいます。 血液凝固、筋肉収縮、神経系の調整
記念日5月1日〜10日
広く健康に関わる記念日について紹介します。 5月1日 フジパンが本仕込が販売された1993年5月1日にちなんで「本仕込の日」と制定。全国養鯉振興協議会が、こ(5)い(1)の語呂合わせで「鯉の日」と制定。カリフォルニア・レーズン協会がブドウの花が咲く5月の初めの日を「カリフォルニア・レーズンデー」と制定。日本茶業中央会が八十八夜を「緑茶の日」と制定。山啓製茶(静岡県掛川市)が立春から八十八夜に