最新情報

タバコをやめると太るのは本当か

国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。その中の喫煙に関する項目で、ダイエットのための喫煙が語られています。これについて、メディカルダイ


学習障害91 自律神経調整が学習に影響する

発達障害がある人は、自律神経調整が乱れやすいことが指摘されています。起きている時間帯は自律神経の交感神経の働きが盛んになり、夕方以降から就寝中は副交感神経の働きが盛んになって、活動と休息の身体調整が行われています。自律神経の自動車にたとえられることがあり、アクセルにあたるのが交感神経、ブレーキにあたるのが副交感神経となります。速度を出さなければならないときにブレーキを強く踏むようだと走るのが遅くな


健康寿命の基礎知識

健康寿命は「日常的・継続的な医療・介護に依存しないで自分の心身で生命維持し、自立した生活ができる生存期間」のことを指していて、この考え方は2000年にWHO(世界保健機関)から示されました。これを受けて、厚生労働省では「日常生活に制限のない期間」として、行きたいところに自由に出かけられる期間、好きなことができる期間を健康寿命としました。健康寿命の考えが示されてから、寿命を延ばすことから健康寿命を延


20年後の発達障害者の活躍の場

厚生労働省の「厚生労働白書」(令和2年版)では、超高齢社会における社会の変容の中で働き場について触れています。推計の年は発表の20年後の2040年(令和22年)で、そのときには高齢化率は35.3%(高齢者数3921万人)になっているとしています。2020年が28.4%(3589万人)、30年前の1989年(平成元年)が12.1%(1489万人)と大きく増えていくのがわかります。 これだけの高齢者


温暖化と感染症拡大の関連性

環境省の発表資料によると、20世紀の100年間で地球の平均気温は1.1℃上昇しています。2000年代の20年間は、過去1000年で最も温暖な20年となっています。温暖化によって蚊の発生数が増えることによる媒介感染の拡大が起こるようになります。感染性の細菌やウイルスは温暖化によって気温が上昇すると温度が高いところへと移っていくため、媒介感染する蚊が活動範囲を広げていくと、それにつれて細菌やウイルスも


発達栄養学91 子どもはサプリメントを安心して使えるのか

サプリメント(supplement)は補助、補完、補充を意味していて、一般にイメージされるサプリメントだけを指す言葉ではありません。日本でサプリメントとして認識されているものはアメリカではダイエタリー・サプリメント(dietary supplement)と呼ばれます。これは通常の食品とも医薬品とも異なるジャンルの食品のことで、広く理解されているサプリメントを指しています。ダイエタリーは「食品の〜、


健康寿命延伸のための提言18 提言のエビデンス1喫煙・受動喫煙4

国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。提言のエビデンスの解説(第4回)を紹介します。 日本人の非喫煙女性、つまりタバコを吸っていない


コロナ禍で発達障害児に起こっていること

新型コロナウイルスの感染拡大によって、「地域住民の安全と健康を守る」ために外出自粛と3密回避が求められ、周囲の方々との交流が断たれるようなことになっています。このことで主に語られているのは高齢者ヘの影響で、自宅で長く過ごすことによる運動不足、過食、特定健診の受診率の低下、医療機関の利用減少などから、住民の生活習慣病や認知症の増加、健康寿命が短くなることまでもが強く懸念されています。高齢者や、高齢者


細菌とウイルスの根本的な違い

細菌とウイルスが混同されて、「コロナ菌」ということを言う人もいます。新型コロナウイルスは、その名のとおりウイルスであって、細菌ではありません。単なる言い間違いではなく、コロナ菌という言葉が刷り込まれている人も少なくないのですが、これは細菌とウイルスの根本的な違いが理解されていないために起こっていることです。 細菌は一つの細胞でできている単細胞で、その中に生命維持に必要なパーツがすべて揃っているこ


学習障害90 学習障害は発達障害の誰にも起こり得る

発達障害は自閉症スペクトラム障害、注意欠陥・多動性障害、学習障害に大きく分けられています。この分類が情報として広まっているために、学習障害というと自閉症スペクトラム障害と注意欠陥・多動性障害とは違うものと認識されることがあります。発達障害は自閉症スペクトラム障害注意欠陥・多動性障害、学習障害が重なって起こることもあることから、自閉症スペクトラム障害と注意欠陥・多動性障害で学習障害が起こっている場合