最新情報

日々修行71 アドバイザリースタッフの社会的役割

2002年に健康食品・サプリメント業界には大きな転換点となる出来事がありました。それは厚生労働省が「保健機能食品等に係るアドバイザリースタッフの養成に関する基本的な考え方について」の通知を出したことです。 これは、食品成分の機能と活用法について理解し、正しく情報を提供できるアドバイザリースタッフの意義と、習得すべき知識と養成方法について提案し、消費者に適切な情報を提供することを目指した制度で


シン・日本人の体質11 体質の変化と代謝促進成分

人間の体質は、歴史的な環境と、その環境の中で得られる食品が大きな影響を与えてきました。同じ民族であっても、数百年、数千年と別のところで暮らしていることによって、その環境に合わせるように体質は変化してきました。 東アジアの国民は、世界的に見れば同じような体型、顔立ちと分類することができます。しかし、暮らすところの条件(山なのか平地なのか、海が近いか、気温の差と年間を通じての変化など)によって、


セカンドステージ30 コロナ禍を経ての健康づくり

3年に渡るコロナ禍の行動制限は、国民全体の健康度を低下させることになり、その回復には、まだまだ相当の期間が必要となります。一般にはマイナスをゼロに戻して、そこからプラスに転換させていくためには、マイナス期間の2倍以上の期間がかかるとされています。 いわゆるV字回復は、そう簡単なことではなくて、表面上は回復したように見えても、身体の中では3年の間に大きなマイナス面が蓄積されています。この蓄積を


11月8日の記念日

「いい歯はならびの日」日本矯正歯科学会が、いい(11)歯(8)の語呂合わせで制定。 「いいお肌の日」ユニリーバ・ジャパンが、いい(11)肌(8)の語呂合わせで制定。 「歯ぐきの日」佐藤製薬が、いい(11)歯(8)ぐき(9)の語呂合わせで11月8日と9日を制定。 「いい菌バランスの日」オハヨー乳業(岡山県岡山市)が、い(1)い(1)バ(8)ランスの語呂合わせで制定。 「堅あげ


日々修行70 代謝促進成分とビタミンB群の役割

代謝促進成分のコエンザイムQ10、L‐カルニチン、α‐リポ酸は、エネルギー代謝を高める重要な成分であるのは間違いがないことですが、これを補っていればエネルギー代謝が高まると決めつけることはできません。 エネルギー代謝は、エネルギー源の糖質がブドウ糖に、脂質が脂肪酸に、たんぱく質がアミノ酸に分解されて、この3種類が高エネルギー物質のアセチルCoAに変化して、ミトコンドリアの中でエネルギー産生器


食事摂取基準2 報告書の活用と基準の在り方

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」は、策定検討会報告書として2024年10月に発表されました。この報告書は、総論と各論で構成されています。総ページは483ページにも及んでいます。 総論では、食事摂取基準で設定された指標、その活用に関する基本的な事項が整理されています。各論では「エネルギー・栄養素」、「対象特性」、「生活習慣病及び生活機能の維持・向上に係る疾患等とエネルギー・栄養素との関


運動ガイド33 身体活動・運動を安全に行うためのポイント4

厚生労働省は「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」を公表しました。その中の「身体活動・運動を安全に行うためのポイント」の「新たに運動を開始するときの確認事項」の後半の続きを紹介します。 〔新たに運動を開始するときの確認事項〕 2)症状(STEP2) 安静時又は活動中における兆候と症状にリストアップした事項の有無を確認しましょう。 ・虚血によると思われる胸部、頸部、頭又は他の


運動ガイド32 身体活動・運動を安全に行うためのポイント3

厚生労働省は「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」を公表しました。その中の「身体活動・運動を安全に行うためのポイント」の「新たに運動を開始するときの確認事項」の後半を紹介します。 〔新たに運動を開始するときの確認事項〕 ③内服薬 糖尿病治療薬:機序の異なる新薬が多く開発されていることを踏まえ、服薬の状況を把握しておく必要があります。通常、運動を開始すると、正常血糖者では血中イ


11月7日の記念日

「もつ鍋の日」丸協食産(長崎県佐世保市)が、いい(11)もつ鍋(7)の語呂合わせで制定。 「腸温活の日」フジッコが食物繊維の入った温かい食事をする腸温活の普及のために立冬の頃ということで11月7日を制定。 「いいおなかの日」タカナシ乳業がヨーグルトでいいおなかを心がけるきっかけにしてほしいと、いい(11)おなか(7)の語呂合わせで制定。 「ソースの日」日本ソース工業会が設立の19


日々修行69 代謝促進成分の認知

食品に含まれる健康成分、機能性成分への注目度が高まる中、決定的な健康成分とされる代謝促進成分が知られることになりました。 2001年は厚生省と労働省が統合されて厚生労働省が発足した年で、食品業界の要請を受けて食薬区分(食品と医薬品の分類)の見直しが行われました。 従来の食薬区分は同じ植物の異なる部位で行われるのが通常でしたが、成分そのものが医薬品にも食品にも使用することが許可されるとい