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「昭和100年」12 平成になってからのカウントその1

「今どき昭和の時代の発想か」と言われることがあります。あまりに古い発想、前例主義などを揶揄して使われていますが、そのときに同時に言われるのは「平成だって30年も過ぎているのに」ということです。 昭和の最後の年であっても、30年以上前のことで、「十年一昔」を例に出すなら“三昔”の出来事です。昭和は年号の中では最も長くて、昭和から平成になったのは昭和64年(1989年)1月8日のことです。


発達栄養学18 口中調味が日本人の健康づくりの基本

しっかりと噛んで、味わってから飲み込むというのは、食品・料理のおいしさを感じるためにも、消化・吸収を進めるためにも大切なことです。その基本を日本人は和食の食生活の中で身につけてきました。その象徴となるのが「口中調味」という言葉です。 辞書的な意味としては、口の中で食べ物を噛んで混ぜ合わせることによって味を変化させることを指しています。食べ物には一つひとつに味があっても、それが口の中で混ざると


毛髪の科学30 飲酒と薄毛の関係性を科学する

適度な飲酒は血行をよくしてくれます。毛髪の育成には血流がよくて、栄養成分が多く送られてくることが大切なので、適度な飲酒量で抑えられるなら、お酒を飲むことは薄毛対策には効果があることになります。 適度な飲酒量というのは、日本酒換算で1合の量を指しています。この量なら、ほろ酔い状態になり、自律神経の副交感神経の働きが盛んになって、心身ともにリラックした状態になって、血管の緊張も緩んでいます。その


毛髪の科学29 紫外線と発毛抑制の関係

紫外線は皮膚のシミやシワの原因となります。これは光老化と呼ばれるもので、紫外線のダメージが皮膚の細胞を老化されていく現象です。皮膚の老化の8割以上は紫外線が影響していると言われますが、頭皮も皮膚の一部で、当然のように紫外線の影響を受けています。 毛髪によって守られているように思われても、紫外線は容赦なく頭皮にダメージを与え続けます。どのようなダメージかというと、紫外線を受け続けると頭皮のタン


毛髪の科学28 毛髪によい糖質制限とは?

過剰なダイエットは、女性の場合は生理がなくなり、男性の場合は精力が低下すると同時に髪の毛が生えにくくなると言われています。健康維持に必要なエネルギー源が減ってきたときには、生命維持に必要がないものからストップさせようとします。 飢餓状態にあるときに生殖は必要がないことであり、毛髪も生命維持ということでは二の次となってしまうということです。 今どき、飢餓状態ということはないと思われがちで


毛髪の科学27 ストレスが毛髪に影響する理由

ストレスは毛髪に影響を与えることは以前から言われていて、その理由も数多く検討が進められてきましたが、新たな理由としてあげられているのはストレスホルモンとして知られるコルチゾールの存在です。 コルチゾールは副腎皮質から分泌されているステロイドホルモンで、ストレスがかかると10〜20分で2〜3倍にも増加することから、ストレスのバイオマーカー(目安となる生理学的指標)とされています。 コルチ


毛髪の科学26 ストレスで薄毛になるメカニズム

ストレスは毛髪にはよくないとされていて、その理由として頭皮の血流の低下があげられています。ストレスは自律神経の交感神経を強く刺激します。 自律神経には体を興奮状態にさせる交感神経と、それと逆に興奮を抑えて、心身ともに落ち着かせる作用がある副交感神経の2系統があります。交感神経も副交感神経も全身に張り巡らされていて、必要に応じて切り替えられています。 交感神経が刺激されると、血管が収縮し


毛髪の科学25 腸内細菌が毛髪の成長に影響する

セレンは健康維持に必要な必須ミネラルで、体重60kgの人では体内に10mgほどしか存在していない微量ミネラルです。量が少ないということは、その量が少しでも減少したら健康に影響が生じやすいということです。 セレンには抗酸化作用や代謝促進作用があり、不足すると代謝が低下して毛髪の脱落や爪の変形などが起こり、極端に不足した場合には死に至ることさえあります。 脱毛は遺伝やホルモンバランスの乱れ


毛髪の科学24 糖質制限は毛髪によいのか

毛髪の健康のためには、普段からの健康的な生活が大切だと言われます。暴飲暴食、運動不足、寝不足、ストレスがかかる生活は毛髪によいわけがないことは普通に考えてもわかることです。 少しでも健康的な生活を過ごしたいと考えている人が、簡単にできる健康法として取り入れていることの一つに糖質制限があります。 糖質制限は、食事に含まれる糖質を減らすだけで、普通なら健康にはよくないと考えられる肉食も、減


毛髪の科学23 壮年性脱毛症の新たな治療法

自家毛髪培養細胞を用いた細胞治療法が、脱毛症や薄毛に悩む男女に対して安全性と改善効果があることが認められたことを、東京医科大学(皮膚科学分野)、東邦大学(医療センター大橋病院皮膚科)、資生堂(再生医療開発室)の研究チームが発表しました。 再生医療というと、これまでは怪我や病気によって失われた機能を再生することを目的として臓器や器官を元に戻すことに注力されていましたが、再生医療による新たな薄毛