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2023/11/28 出し手よし、受け手よし、世間よし

今回のタイトルは、「売り手よし、買い手よし、世間よし」という近江商人の心得の“三方よし”のアレンジというか、口の悪い人に言わせるとパクリです。 「出し手よし、受け手よし」というのは健康づくりの実践のことを指しています。これまでは健康関連の講習と情報発信が活動の中心だったのですが、新たに進めていることは企業や団体の従業員のための健康づくり活動で、従業員の中から窓口になる(なりたいと自己申告した


記念日コンサルタント6 「記念日×健康効果」の広まり

2002年に記念日イベントの見本とされる活動が始まりました。全国納豆協同組合連合会が機能性を打ち出した広報イベントと、イベントを核とした取り組みを行うために納豆PRセンターを創設しました。 それまでは納豆は価格で競争するところがありましたが、機能性・有効性を知らせることによって販売促進を目指すという活動の転換期でした。その機能性・有効性の告知に、私が経験してきた食品と臨床栄養の知識と人脈を役


Original Mind10 親鸞聖人生誕850年

2023年は親鸞聖人生誕850年、開宗800年に当たります。 私は母の実家の浄土真宗の寺(新潟県出雲崎町)で生まれて、子どものときに親元を離れて寺で暮らしていたこともあって、ずっと親鸞聖人マニア(博士ちゃん)と呼ばれるような時期を長く過ごしてきました。 今から50年前の18歳のとき、東洋大学に入学して、原点のインド哲学を学ばせてもらう中で、あまりに現在の仏教が変わってしまったこと、その


健康デザイン41 医療制度の日米の差

患者は、できれば少しでも低い医療費で、できるだけ高いレベルの治療が受けられることを望みます。高い医療費でレベルの低い治療でよいと考える人はいないはずです。ところが、実際には高いレベルの治療を受けるためには、高い医療費がかかるのは当たり前というのが今の医療制度です。 これが正常な状態なのかということを考えるには海外の医療制度と比べてみるのが一番で、アメリカの医療制度は日本と根本的に違っています


記念日コンサルタント5 サプリメント業界との関わり

食品業界との関わりが食品や健康をテーマとした記念日に拡がっていく中で、2002年に健康食品・サプリメント業界には大きな転換点となる出来事がありました。それは厚生労働省が「保健機能食品等に係るアドバイザリースタッフの養成に関する基本的な考え方について」の通知を出したことです。 これは、食品成分の機能と活用法について理解し、正しく情報を提供できるアドバイザリースタッフの意義と、習得すべき知識と養


発達栄養132 乳製品の摂取と腸内環境

健康の維持のために食べるべき食品を並べた標語として有名なものに「まごわやさしい」があります。まは豆、ごはごま、わはワカメ、つまり海藻、やは野菜、さは魚、しはシイタケ、つまりキノコで、いはイモを指しています。 日常の食事では不足しがちなものが多く、呪文のように唱えることで不足を補うことができると言われています。 これだけでは不足する栄養素があるとの考えから、「まごたちわやさしい」という、


記念日コンサルタント4 代謝促進成分の認知

食品に含まれる健康成分、機能性成分への注目度が高まる中、決定的な健康成分とされる代謝促進成分が知られることになりました。 2001年は厚生省と労働省が統合されて厚生労働省が発足した年で、食品業界の要請を受けて食薬区分(食品と医薬品の分類)の見直しが行われました。従来の食薬区分は同じ植物の異なる部位で行われるのが通常でしたが、成分そのものが医薬品にも食品にも使用することが許可されるという画期的


本業と副業

副業は経営者が行うことという感覚の時代から、会社員も副業が始められる時代になりました。その時代の始まりは、2018年1月というのが公式見解で、厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」で副業禁止の規定を削除して、副業・兼業に関する規定を新設したことがきっかけとなり、副業を解禁する企業が一気に増えました。 これは働き方改革の一環でもあり、賃金を上げられない事情もあって解禁した企業があ


記念日コンサルタント3 きっかけはポリフェノールの健康効果

メディアを通じて食品に含まれる成分として初めてブームとなったのはポリフェノールで、そのヒット食品はココア(1995年)、赤ワイン(1997年)でした。「ポリフェノール=赤ワイン」というのは1995年に発行された『赤ワイン健康法』が火付け役となり、メディアでも多く取り上げられるようになってからのことです。 ポリフェノールの研究は国立健康・栄養研究所によって以前から取り組まれ、専門業界では知られ


メディカル×ダイエット5 無理なく無駄なくの健康科学

ダイエットの元々の意味は「方針、戦略、戦術、戦法、作戦」で、そこから転じて正しい方針に基づいた生活をすることがダイエットとなり、正しい食事療法、正しい運動療法がダイエットとなったということを「メディカル×ダイエット1」で紹介しました。 一般的なイメージの痩身を掲げて、「ダイエットのためなら身体を壊しても(健康を外しても)いい」と言ったり、中には「ダイエットのためなら死んでもいい」などと極端す