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三大ヒトケミカルの機能
三大ヒトケミカルは細胞のミトコンドリアの中でエネルギー代謝をするために欠かせない成分で、そのために体内で合成されています。しかし、20歳代をピークに加齢につれて減少する一方で、これが代謝を低下させる要因となっています。コエンザイムQ10は20歳代に比べて40歳代では70%ほどに、60歳代では50%ほどにも減少します。L‐カルニチンは20歳代に比べて60歳代では60%ほどに減少します。 α‐リポ酸
サプリメントに分類される栄養機能食品
健康食品に分類されているものの中には、サプリメントとして区分けしなければならないものもあります。健康食品は、特定保健用食品、機能性表示食品、栄養機能食品、それ以外の“いわゆる健康食品”に大きく分類されています。このうち栄養機能食品はビタミン(13種類)、ミネラル(6種類)、脂肪酸(1種類)が認められ、それぞれの成分が一定量含まれているものは栄養機能食品の表示をして、認められた範囲での機能性を示して
ヒトケミカルと健康食品の違い
「サプリメントプロ検定」の実施にあたって、サプリメントと健康食品の違いについて提示しています。知識検定については、このサイトの「講演のご案内」を、ご覧ください。 サプリメントは、一般には健康食品とイコール(サプリメント=健康食品)と考えられています。私たちも一般向けにはサプリメントは健康食品や栄養補助食品などを指すと簡単に説明しています。しかし、厳密にいうと等号否定、つまり「サプリメント≠健康食
サプリメントの使い方を規制する法的根拠
表示からサプリメントの内容を把握できないことは、消費者だけでなく、サプリメントを研究、開発、製造、販売する健康産業各社にも不幸な結果をもたらしています。せっかくの研究や開発の成果を伝えられないまま優良な商品を販売している会社がある一方で、何も裏付けのないまま優れた商品だというイメージを用いて販売している会社や、法律に違反した表示で販売している会社さえあります。 この違反している会社は、消費者に法
サプリメントの有効性がわからない理由
健康志向の高まりにつれて、サプリメントに対する関心は高まる一方で、特に健康意欲が高い層はサプリメント情報に対する強い欲求を抱いています。 消費者庁・消費者委員会の健康食品調査では、国民の58.5%(ほとんど毎日、たまに)が使用しており、利用者の48.9%が2種類以上を利用していると発表されています。シニア層は70%、病気や検査数値に異常がある人では80%、高齢者で病気の人は90%以上がサプリメン
サプリメントの摂り方は専門家から学べるのか
サプリメントの有効性については、特定保健用食品や機能性表示食品などは一定の範囲内で有効性を表示することが許可されていますが、血糖値や中性脂肪値の低下、目への効果といった表示だけで、どんな病気の人が使うものという詳しい情報はなく、自分に合ったものなのかはわかりません。サプリメントは摂るタイミングも重要で、食後に摂るべきものを空腹時に摂ったり、逆に空腹時に摂るべきものを食後に摂った場合には意味がなくな
サプリメントは何を指すのか
サプリメントは、健康食品、栄養補助食品などと呼ばれることもあります。サプリメントの元々の意味は“補助、補充、補給”であり、不足しているものを補うことを指しています。一般にイメージされるサプリメントはアメリカの「ダイエタリー・サプリメント」(Dietary Supplement)を略したもので、「日常の食生活では不足する栄養成分を補うもの」とされています。 日常の食生活で不足するものというと、いわ
コエンザイムQ10の免疫が注目されなかった理由
コエンザイムQ10が医薬品から食品として販売することが許可されるようになった2001年からコエンザイムQ10は抗酸化や抗疲労が知られ、全身の細胞のミトコンドリアでのエネルギー産生が注目されて、さまざまな研究が行われてきましたが、免疫については後回しにされてきたところがあります。というのは、免疫を高めるところまでの効果が確認されるほど多くの量が体内に取り込まれにくいということがあります。 コエンザ
なぜスポーツ選手は免疫が下がるのか
運動は健康によいというイメージがあり、スポーツ選手は健康体と思われがちです。しかし、スポーツ選手も体育教師も実は平均寿命が短いことがわかっています。運動は体内で活性酸素が多く発生して細胞を傷つけていくことから、活性酸素の消去が「運動=健康」のカギと言われました。そして、抗酸化成分の摂取がスポーツ選手には必須ということが広まっていきました。 抗酸化成分としてスポーツ選手によく使われているものにコエ
なぜサプリメントは適したものが選べないのか
サプリメント(健康食品)の製品のパッケージやチラシ、カタログなどを見ても、どんな人がどれくらいの量を摂ればよいのか、いつ摂ればよいのかの表示は、どこにもありません。特定保健用食品と機能性表示食品、栄養機能食品は、有効性の一部を表示することはできますが、たとえ特定保健用食品であっても摂取量と摂取タイミングは表示できません。 それを表示できるのは医薬品だけで、サプリメントが表示すると医薬品医療機器法