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日々修行59 治療食がおいしくないのは当たり前?
病院給食は、生活習慣病などの治療目的ではない常食であれば、それほどおいしくないと評価されるものではないはずです。 おいしさは料理の内容や味だけでなく、食べる環境、提供する人、一緒に食べる人によっても感じ方は変わってきます。そのため、病院で出されていた食事と同じものであっても、退院後に家庭で食べると、おいしさの評価が違ってくるのは当然のことです。 ところが、どこで食べても「おいしくないも
快腸デザイン11 栄養素の吸収部位と吸収率
腸壁には栄養素と反応する酵素があり、その酵素が存在する部位で反応が起こり、栄養素が吸収されています。栄養素が主に吸収されるのは小腸(十二指腸、空腸、回腸)で、その多くは空腸から吸収されています。空腸は小腸の40%ほど、回腸は60%ほどの長さがあります。 十二指腸では亜鉛、空腸では糖質(単糖類、二糖類)脂質(脂肪酸、グリセロール、コレステロール)、たんぱく(アミノ酸、ジペプチド、トリペプチド)
セカンドステージ28 法定健診以外の健康判定
これまでの健康診断では判断できないことがあり、新たな基準を持って、より健康度を高め、よい結果を導き出す働きかけが、さまざまなところで進められています。ここで健康診断と言っているのは、いわゆる法定健診のことで、そこで抜けていることは複数あります。 その一つとして歯科健診があげられています。法律で定められている法定健診に歯科健診を加えることで、企業内の健康度が高まり、仕事の成果が高まり、離職率が
10月27日の記念日
「世界新記録の日」1931年10月27日に走り幅跳びの南部忠平、三段跳びの織田幹雄が日本人として初めて世界記録を樹立したことから制定。 毎月27日:「ツナの日」
日々修行58 食事への苦情は本心なのか
「病院給食はおいしくない」という声があるのは本当なのか、「おいしくないという声が入院患者からないので問題ない」という考え方をしてよいのか、というのが今回のテーマです。 病院経営に関する雑誌では病院給食が取り上げられることが多く、中には人気のランキングが掲載されることもあります。アンケートや調査の方法によって、返答に違いが出てくることは当たり前のことで、ランキングの上位になっているからといって
「昭和100年」8 電気が使えなくなった非常時の想定
インターネットの世界と長く付き合ってきて、私たちが1995年のWindows95の時代に想定していたよりも遥かに進歩していることから、「昭和100年問題」では技術的なところに関わることはやめました。 それは専門家に任せて、もしも昭和100年の年数カウントを認識できないために、これまでの30年間に構築してきたシステムが動かなくなった場合、動いてはいるものの充分ではない場合に、社会的にどのような
運動ガイド29 慢性疾患を有する人の身体活動のポイント4
厚生労働省は「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」を公表しました。その中の「慢性疾患を有する人の身体活動のポイント」の「取り組むべきことは何か」「よくある疑問と回答」を紹介します。 〔取り組むべきことは何か〕 慢性疾患については、定期的な健康診断や医療機関の受診、必要な治療が行われていることが前提です。身体活動を勧められない理由がなければ、医療機関の管理のもと、身体活動が不足し
運動ガイド28 慢性疾患を有する人の身体活動のポイント3
厚生労働省は「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」を公表しました。その中の「慢性疾患を有する人の身体活動のポイント」の「現状」を紹介します。 〔現状〕 「慢性疾患を有する人はどれくらいいる?」 日本では、60歳以上の人の6割以上が何らかの疾患で通院しており、年齢とともにその割合は上昇します。高血圧有病者が4300万人、その約1/3は未治療で自身が高血圧である認知もありませ
10月26日の記念日
「柿の日」全国果樹研究連合会カキ部会が明治28年10月26日に正岡子規が奈良旅行をした際に「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」と詠んだことから制定。 「きしめんの日」愛知県製麺工業協同組合が食欲の秋の10月と、きしめんのツルツル感を2(ツ)6(ル)の語呂合わせで制定。 「青汁の日」アサヒ緑健(福岡県福岡市)が10を英語のIO(アイオー)と読むことから青、26を汁と読む語呂合わせで制定。
日々修行57 治療食の考え方の変化
同じ食材を使って同じ料理をすれば同じ栄養摂取ができるというのは栄養学の基本かもしれませんが、調理法によって摂取の結果が変わってきます。それは、どれだけの量が食べられるかということです。 病院給食では、提供された食事を全部食べることを基本として分量が決められています。食欲がわかない状態であるので、必要とされる食事量を減らすということは許されることではないはずです。ところが、許されていないことを