151 朝バナナダイエットと夜バナナダイエットの効果の違い

朝バナナダイエットは2010年に人気が高まったダイエット法で、朝食としてバナナ1本を食べて水を飲むことで胃を休め、バナナに含まれる消化酵素を摂ることにとって代謝を高めることができるというものです。これに対して夜バナナダイエットは朝バナナダイエットの応用編として考えられたもので、夕食の15~30分前にバナナを1本食べ、水を飲むことがすすめられています。バナナと水によって胃が膨らみ、ご飯が多く食べられなくなるので、食べすぎを防ぐ方法としても使われています。
夕飯に、ご飯を多く食べると血糖値が急上昇して、さらに食事のご飯でインスリンが多く分泌されることで肝臓での脂肪合成と、脂肪細胞への脂肪の取り込みが進んでいくので、どうしても太りやすくなります。バナナには糖質が含まれているといっても、血糖値を急上昇させるブドウ糖は少なめで、甘さを感じるのは果物に多く含まれている果糖のおかげです。
果糖は果物に多く含まれている糖類で、ブドウ糖と違って血糖値を上昇させません。ただし、多く摂りすぎると体内で作り出される中性脂肪の量を増やすことになります。果物を食べたあとに脂肪が多い食事をすると、さらに太る原因となるので、食べすぎには注意が必要です。ちなみに砂糖はブドウ糖1分子と果糖1分子が結びついたものです。
ブドウ糖が多い菓子類を夕食の30分前に食べると、血糖値を大きく上げることになって、インスリンの分泌が増えるので太りやすくなります。同じ甘いものであっても、果糖が含まれたものは結果が逆になっているので、夕食前に空腹を感じたときには、バナナなどの果物を食べるようにしたいものです。
バナナにはオリゴ糖と食物繊維が豊富に含まれています。オリゴ糖は腸内細菌のビフィズス菌が好む栄養源(エサ)で、善玉菌の代表であるビフィズス菌を増やすことができます。バナナには不溶性と水溶性の食物繊維が含まれているので、腸を刺激して蠕動運動を進める作用と、便を軟らかくする作用の両方の効果が得られます。