ややこしい駅名と住所の話

浦和がつく8つの駅名、船橋がつく9つの駅名、武蔵がつく23の駅名は、その地域に生まれ育った人でないと行き先を間違えるということも少なくありません。同じ文字が使われた駅では、東京のJR総武線の小岩駅と新小岩駅があり、降車駅を間違うというのは、よくあることです。日本メディカルダイエット支援機構の理事長の栄養学の師匠が新小岩駅から歩いていけるところに住んでいたのですが、何度か間違えたということがありました。
小岩駅は明治32年に始まり、新小岩駅は大正15年に始まったので、想像のとおり新小岩駅のほうが後になってできました。当初は、小松菜の発祥地の江戸川区小松川地域に合わせて小松駅とする案が出たものの、石川県小松市の小松駅があったことから新小岩駅と命名されたと伝えられています。
何度か通ううちに降車駅を間違えなくなっても、次に厄介なのが住所です。小岩駅の周辺には小岩という住所はなくて、江戸川区にあるのは北小岩、東小岩、西小岩、南小岩です。東西南北に分けられているので、小岩だけなら、あまり間違えないはずです。新小岩駅のほうは葛飾区で、こちらには新小岩という住所が存在しています。他に東新小岩と西新小岩があって、こちらも間違いにくいはずです。
ところが、小岩と新小岩の混同となると、これが厄介で、訪ね歩いているうちに迷子になったり、郵便物や宅配便などが西新小岩と書かれていなければならないのに西小岩と書かれていて、迷子状態になったというのは、よくある話です。中には、北新小岩、南新小岩と、小岩にしか存在しない南北の記載が小岩のほうにあったり、東と西が抜けていて新小岩だけとなると、これも迷子状態の原因です。
スマホのナビがあれば間違わないだろうと思われがちですが、検索で打ち込むときに西新小岩と西小岩を間違えたら、ナビ頼りの人は、ますます迷うことになります。