カロリーハーフやノンオイルなのにやせない理由

ダイエットのためには脂肪を減らすべきだということで、カロリーハーフのマヨネーズを使っている人は少なくありません。パッケージのエネルギー量の表示を見て、少ないほうを選ぶというのは普通の感覚です。大抵の商品は100g当たりのエネルギー量となっているので、比較するのは簡単ですが、中には全体量で書かれている商品もあるので、そこのチェックは必要です。こうして脂肪の量が少ないカロリーハーフを使っているのに、なかなかやせないという人もいます。
そもそも本気でダイエットをしたいなら、エネルギー量が多めのマヨネーズは使わず、ドレッシンングの中でもエネルギー量が少ないノンオイルドレッシングにするべきだと言われます。しかし、ノンオイルドレッシングに変えても、なかなかやせないという人がいます。エネルギー量が少ないのに、なぜやせないのかというと、ドレッシングを使うことで、おかずを食べすぎて、その勢いで主食のご飯も多く食べる傾向があります。
もう一つ考えられるのが、糖質の量です。これは糖質制限派の方々が主張していることですが、ドレッシングの脂肪を減らすと、しっかりとした味が得られなくなるために、糖質を加えることが多いからです。砂糖の量が通常のドレッシングより2倍以上も使われたものもあります。砂糖はブドウ糖1分子と果糖1分子で構成されている最もブドウ糖の含有量が多い食品です。
ブドウ糖には血糖値を上昇させる働きがあり、ブドウ糖が多くなるほど血糖値が高まり、その分だけ膵臓からインスリンが分泌されます。インスリンはブドウ糖を細胞の中に取り込むために必要なホルモンですが、肝臓で脂肪酸を合成させる働きもあります。インスリンの分泌は自律神経の副交感神経によって盛んになるために、副交感神経の働きが盛んになる夕方の食事で血糖値が上昇しすぎるような食事をすると太ってしまうことになるわけです。
カロリーハーフのマヨネーズやノンオイルのドレッシングを選ぶときには、エネルギー量とともに糖類の分量も確認すべきです。砂糖だけでなく果糖ブドウ糖液糖が使われたものもあります。果糖ブドウ糖液糖はブドウ糖よりも果糖のほうが多くなるように加工した糖類ですが、多く使われれば、血糖値の上昇につながります。成分名の表示は重量が多い順番から記載することになっているので、それを確認するだけでも糖類が少ないものを選ぶことができます。