フルーツを活かしたダイエット法の基本

フルーツは甘くて食べやすいのに低エネルギー量であり、続けやすいということもあって人気のダイエット食となっています。フルーツには全般的に代謝に必要なビタミンやミネラル、水溶性食物繊維、活性酸素を消去する抗酸化成分、酵素が豊富に含まれていることから、ダイエットに欠かせない成分を補給することができます。また、フルーツに含まれる成分は美容効果のある成分ともなっているのです。
フルーツの摂取タイミングについては、「朝は金、昼は銀、夜は銅」と言われています。これはスポーツ大会のメダルの色に合わせた表現で、朝に食べるフルーツは最も効果があると考えられています。ただし、“朝バナナダイエット”と“夜バナナダイエット”があるように、フルーツの種類と目的によっては摂るべきタイミングが異なる場合もあります。フルーツを使って、朝とか夜という名称をつけているのは金・銀・銅といったことではなくて、生理学的な仕組みがあって、それに従っての有効な使い方ということになります。
フルーツには果糖のほかにブドウ糖も含まれ、また果糖の一部は肝臓でブドウ糖に変換されています。ブドウ糖を摂ることによって脂肪合成が進みやすく、脂肪細胞に合成された中性脂肪が蓄積されやすい遺伝子タイプの人もいます。こういったタイプはフルーツの摂取量や摂取タイミングには注意が必要になってきます。
次の機会からは、朝バナナダイエット、りんごダイエット、パイナップルダイエット、グレープフルーツダイエット、アボカドダイエット、スイカダイエット、そしてフルーツ酵素ダイエットという、それぞれのフルーツを使ってのダイエット法を紹介していきます。フルーツ酵素ダイエットだけは毛色が違った方法となっていますが、それぞれのフルーツを用いたダイエット法は、フルーツに含まれている酵素に注目していることもあり、フルーツそのものではなくて、その中の酵素を活かしたものとなっています。