体質と遺伝子と代謝成分

同じことをやっているのに太る人もいれば逆にやせる人もいます。運動に頑張っても効果が出にくい人、食事を減らしているのに効果が出にくい人、もっと可哀想と言われるのが運動も食事も頑張っているのにやせない人です。これは「体質のせい」と簡単に片付けられてしまうこともありますが、生理学の研究が進むにつれて遺伝子の違いであることが判明してきました。だったら、遺伝子さえわかれば、そして遺伝子別のダイエット法に取り組めばやせられるのかというと、これも結果に違いが出てきます。
それには何が影響しているのかというと、代謝成分の体内量の差です。エネルギー源の糖質、脂質、たんぱく質を燃焼する形のブドウ糖、脂肪酸、アミノ酸に変えるためには水溶性ビタミンが必要で、これらを燃焼させる細胞のミトコンドリアにあるTCA回路を働かせるにはビタミンB群が必要です。またミネラルのうち、細胞内での生化学反応を起こすには補酵素となるミネラルが必要です。こういった情報はメディカルダイエットの資格認定だけでなく、サプリメントの検定の中でも取り上げています。
これらの栄養素はバランスの取れた食事をしていれば不足することはないはずです。しかし、バランスをよい食事をして、充分な栄養素を摂取していても代謝の差に影響を与えるものがあります。それは三大ヒトケミカルのα‐リポ酸、L‐カルニチン、コエンザイムQ10です。α‐リポ酸はブドウ糖をミトコンドリアに取り込み、L‐カルニチンは脂肪酸を取り込み、コエンザイムQ10はTCA回路で燃焼させるときの補酵素となります。これらが体内に多くあるほど燃焼は高まるわけです。
三大ヒトケミカルは体内で合成されることから、一般の食品からは吸収されにくく、合成量の違いが、そのまま代謝の違いとなります。食品からは吸収されにくくても、サプリメントの包接タイプは安定性も吸収性も高く、これなら代謝を効果的に高めて、遺伝子の違いにも対応することができるのです。