健康リテラシー8 運動の健康知識

食事と並んで健康の維持・増進で重要な位置を占めるのは運動です。運動といっても体操やウォーキングからスポーツまで、肉体的なメリットを求めるものから精神的なメリット、多くの人とのコミュニケーションを構築するものまで、さまざまなものがあります。

健康の意識を高めるためには、運動のよさを知るだけでは意味がないので、それを実践することが大切になります。身近なもの、簡単に始められるものからのスタートでも、その効果を実感することができると、より高い効果を求めるようになります。

効果がある運動をすればよいとの考え方もあるものの、それぞれの人に適したものでなければ続きにくく、成果も現れにくくなります。自分に適した運動がわかり、どれくらいの強度で、どれくらいの時間をかければよいのかがわかるようにするために、いろいろと試してみることも必要です。

運動をしてみて、途中で止まって振り返り、また進んでいくという繰り返しによって、長く続けられる運動に巡り合うことができます。そういったフィットした運動を続けることは精神面でもよいことであり、それを多くの人に伝えて、健康づくりに貢献することができるのも、また心身の健康につながっていきます。

そのような結果につなげるためには、ただ運動をするだけでなく、その意味や意義を知り、健康効果を考え、実感しながら続けることが大切になっていきます。その前提となるのが正しい健康情報を知って、正しい運動を選択する能力である健康リテラシーを向上させる取り組みです。

楽しいから、健康によいからということではなく、健康リテラシーの向上に役立つ運営や普及に努めている団体などと巡り合えるように情報収集に努めることも、健康づくりには重要なことと言えます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕